2012 Fiscal Year Annual Research Report
MRIガイド下集束超音波治療のための血管樹状構造に基づく肝臓三次元動態追尾法
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22500408
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
熊本 悦子 神戸大学, 学内共同利用施設等, 教授 (00221383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 輝 東海大学, 情報理工学部, 教授 (70205243)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 集束超音波治療 / 磁気共鳴診断装置 / 肝臓 / 動態追尾 |
Research Abstract |
本研究はこれまで比較的動きの少ない臓器に適用されてきた磁気共鳴画像化法を組み合わせた集束超音波治療 の適用範囲を広げ,より有用な治療法としていくため,臓器の3次元的な呼吸性移動・変形に追従して集束超音波の照射位置を追尾,さらには照射位置の予測による集束超音波の照射制御手法の確立を目指すものである.本研究課題では特に肝臓への適用を目指している.今年度は特に以下の点について,検討を行った. ・ステレオスコピック撮像法による肝臓3次元動態追尾 集束超音波治療実施中に角度を変えた2枚の画像を取得することで血管樹状構造の3次元情報を取得し肝臓動態追尾することにより,集束超音波の照射点追尾を行う.健常者ボランティアの腹部を,3.0テスラの磁気共鳴画像化装置を用いてtrue FISP法により,5~10度程度の角度をつけ,各々30~40mmのスライス厚でゆっくりとした呼吸下で連続して撮像した.これらの画像から対象とする血管分岐点を抽出し,両眼立体視の手法を応用することにより,血管分岐点の3次元位置を求めた.照射点追尾は照射点と近傍の2つの血管分岐点の3次元位置を2つの直交する平面に投影し,移動前後の相対的位置関係から移動後の照射点を推定する.この手法はマルチスライスによる方法に比べて高速であるが,視野角が小さいと3次元位置推定誤差が大きくなるため,撮像条件のさらなる検討が必要となることが示唆された. ・バイプレーン撮像による肝臓3次元動態追尾 これまでに検討したマルチスライス撮像およびステレオスコピック撮像による動態追尾法の検討結果から,血管分岐点の3次元位置取得や照射点追尾のさらなる高精度化を目指す必要があると考えられた.そこで,従来の2次元追尾手法により照射点の2次元平面内での位置を求め,これに直交する厚いスライスを撮像し照射点の面外方向の動きを求め3次元位置を取得する手法について検討した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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