2012 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚系機能解析のための簡易的バイオマーカー計測法の開発
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22500434
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
吉田 敏 岐阜大学, 工学部, 教授 (50158440)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 糖化最終産物 / HbA1c / カルボキシメチル化 / 赤外分析 / 非侵襲的 / 口唇 / 多変量解析 |
Research Abstract |
H24年度はその前の年度に行った糖尿病の診断のための臨床試験のデータをより確実なものとするために、補足的な実験を行い、論文発表を早期に行うことを目標とした。方法としては、大学病院の外来で,担当医師の協力を得ながら,測定装置を持ち込んで糖尿病の患者を含む被験者28名の口唇の赤外スペクトルを測定した。特に最終糖化産物であるカルボキシメチル(CM)化アミノ酸(Arg)やCM-リン脂質(PE)は1300~1400cm-1付近に比較的強い赤外吸収を持っているのでその辺りの波数領域を含んでPLS解析を行なってHbA1c値の予想をおこなった。その結果、糖尿病の診断、特にHbA1c値6.5%以上のスクリーニングのためにFTIRによる口唇の測定を行った。その結果、まずHbA1c値が6.5%以上のグループとそれ以下のグループの口唇の赤外スペクトルを比較すると,その差スペクトルパターンはカルボキシメチル化体など一部のAGEsの赤外スペクトルとよく似ていた。測定スペクトルに,PLS法を適用して各被験者のHbA1c値を予測した所,相関係数R=0.82と非常に良く予測することができた(n=25)。またその予測のときに出た擬陰性の人たち2名(16名中)は,さらに口唇のトランス型不飽和脂肪酸由来の968cm-1の赤外吸収強度による分類を付け加えることですべて見出し,高HbA1c値(6.5%以上)の被験者を100%スクリーニングすることが可能であった。このことは、口唇表面に出てくるCM化生体分子は糖尿病のマーカー分子として有用であることを示している。これらの成果は、米国薬学会のJ. Pharm. Biomed. Anal.誌(76 (2013) 169-176.) に発表することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)