2010 Fiscal Year Annual Research Report
超音波タグ蛍光検出法によるセンチネルリンパ節画像診断装置の開発
Project/Area Number |
22500440
|
Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
小林 正樹 東北工業大学, 工学部, 教授 (90332981)
|
Keywords | 生体医用光学 / 蛍光 / 超音波 / バイオフォトニクス |
Research Abstract |
本研究は,生体蛍光断層画像計測技術の実用化研究として,がん転移診断のためのセンチネルリンパ節画像診断装置の開発を目的とする。量子ドットなどによる蛍光微粒子を蛍光マーカとして用い,その集積部位を音響光学効果を利用した超音波タグ蛍光断層画像計測法により画像化し,センチネルリンパ節検索を行う。装置化要素技術としてすでに得られている蛍光の超音波変調原理及びその検出のためのプローブ機構開発のための予備実験データを踏まえ,臨床診断装置として生体深部20~30mm,解像度1mm,計測時間1分以内(128×128pixel)を目標とし,とくに実用上重要な画像化計測時間の目標値の達成をめざす。そのためにセンチネルリンパ節検出に特化した実用プローブの開発研究をまず行い,その上で動物を用いた実証試験を通じ,医用画像診断装置としての実用化研究を行う。 初年度は,凹面形状固定焦点型超音波トランスデューサとその機械走査機構を内蔵する,超音波焦点扇状走査型センチネルリンパ節検出用プローブの設計と試作,制御ソフトウエアの開発を行った。生体模擬試料(ファントム)を用いて試作プローブによるファントム内音圧分布の評価,及び変調蛍光信号強度の入射光強度特性などのプローブ性能評価実験を行った。その結果,厚さ40mmに成形したブタ肉中央に埋設した蛍光微粒子の蛍光画像の計測に成功した。次年度以降は,試作機を用いた蛍光変調動作特性についての更に詳細な実験データを取得し,光学系との最適な結合方法の検討,画像計測装置としてのシステム化研究を進める。
|
Research Products
(7 results)