2012 Fiscal Year Annual Research Report
造影超音波による進行肝癌に対する分子標的薬の早期効果判定法の開発
Project/Area Number |
22500445
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
田中 弘教 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00423286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 尋子 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80289066)
田中 真二 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (30253420)
飯室 勇二 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30252018)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 造影超音波 / 分子標的治療 / 早期効果判定 / 時間輝度曲線 / ソラフェニブ / rise time / 急速流入時間 |
Research Abstract |
進行肝癌に対して現時点では唯一、予後延長効果が証明されているソラフェニブをはじめとした分子標的治療薬は、身体的・経済的負担の観点よりも、早期の治療効果予測が望まれる。しかし腫瘍マーカーには有効例でPIVKAIIが上昇するなど乖離例が存在すること、CT等での画像による腫瘍縮小効果の判定では有効例であっても数カ月を要すことなど確立した方法はない。分子標的薬は血管新生に作用し、有効例は早期より腫瘍血管に微細な変化が現れることが予想される。そのため、低侵襲に繰り返し経過観察可能であり、時間および空間分解能にも優れた造影超音波による早期治療効果判定法が望まれる。 我々は、分子標的薬投与前および2週間後の時間輝度曲線を解析し、最高輝度到達時間、最高輝度値、曲線下面積などのパラメータの変化率と治療効果を比較したところ、Rise time(最高輝度の5%から95%に到達する時間)が、再現性が最も良好であることを明らかとした。この指標は超音波の欠点の一つである客観性という面においても超音波ビーム条件による影響が最も少なく、modified RECISTによる効果判定とも良好に相関していることを示した。 Rise timeのCut off値を1.23としたところ、3か月後にSD以上の有効性を感度100%、特異度83%で示すことができ、腫瘍マーカーなどその他の臨床パラメータと比較しても最も良好な予測能を示した。 さらにこの変化率と生存日数の相関もきわめて良好(r=0.882)であることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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