2012 Fiscal Year Annual Research Report
理学療法的手法を用いた積極的リラクセーションの効果の検証
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22500453
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
横川 正美 金沢大学, 保健学系, 准教授 (80303288)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | リラクセーション / ストレス / 理学療法 / リハビリテーション |
Research Abstract |
本研究の目的は理学療法手技を用いた場合のリラクセーション効果を検証することである。昨年度、安静状態下で深呼吸と呼吸介助を実施し、交感神経活動を調べたところ、深呼吸では安静時に比べて高く、呼吸介助では安静時とほぼ同程度であり、両者を実施している時のリラクセーション反応には違いがあることが判明した。 そこで、本年度は軽度の運動後に深呼吸と呼吸介助を実施した時のリラクセーション反応について検討した。運動後の姿勢は座位と臥位の2つとし、実施中を通して、呼気ガス採取による換気指標、および心電図波形のRR間隔の周波数解析による自律神経活動を測定した。その結果、呼吸介助実施中の交感神経活動は安静時との違いを認めなかった。これに対し、深呼吸実施中の交感神経活動は安静に比べて高い傾向にあり、実施中のリラクセーション効果には両者で違いがみられた。換気指標から推定されるエネルギー消費は、深呼吸、呼吸介助でほぼ同様であった。 深呼吸はリラクセーションを促すために一般的に用いられる方法であり、対象者が自身で行う方法である。呼吸介助は理学療法で主に呼吸器疾患者に用いられる手技で、他者によって対象者に行われる方法である。リラクセーションの方法として呼吸介助を利用する場合の適応例として、ご自身で深呼吸を行うことが難しい方、あるいは実施中に交感神経活動を高めることを避けたい方、が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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