2012 Fiscal Year Annual Research Report
在宅COPD患者のための新たなADL評価表の開発と呼吸リハの効果検証への応用
Project/Area Number |
22500467
|
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
後藤 葉子 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (70351202)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上月 正博 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70234698)
海老原 覚 東北大学, 大学病院, 講師 (90323013)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 呼吸リハビリテーション / ADL / 呼吸器疾患 |
Research Abstract |
1.在宅COPD患者に対し、本研究で開発したADL評価表(P-ADL(Ver.2))によるADLデータと国際的に使用されているADL評価法であるFIMとの結果を比較した。P-ADL(Ver2)総スコアと%運動FIMスコアは強い相関を示した。しかし、P-ADL(Ver2)スコア83%に対し、%運動FIMスコアは94%と天井効果を示した。また、6MD歩行距離はP-ADL(Ver2)は総スコアだけでなく、「階段」、「屋外歩行」といったADLの中でもきついカテゴリー項目も6MD歩行距離と相関を認めたことから、P-ADL(Ver2)は運動能力と相関することが示唆された。以上の結果から、ADL(Ver2)は呼吸器疾患に特異的なADL情報を浮き彫りにすることができ、天井効果を示したFIMよりも詳細にADLの問題点が把握できることから、P-ADL(Ver2)は包括的呼吸リハビリテーションにおける患者のADL指導・教育にとって有用であると考える。 2.入院中の呼吸器疾患患者の継続的な身体活動状況と動作時の動脈血酸素飽和度の連続計測を行った。生活習慣記録機(ライフコーダー)とパルスオキシメータを24時間以上測定し、患者記入の行動記録を基に分析したところ、患者が呼吸困難感を自覚する動作時のSPo2値が必ずしも低下しているとは限らなかった。臨床では患者の報告するADL動作だけでなく一日を通したパルスオキシメータによるSPO2測定が必要であると考える。 3.医療職(医師・作業療法士・管理栄養士)からの実際に作成したP-ADL評価表を使用してのアンケート調査を実施した。 想定以上に実施時間を要することが分かり、さらに簡便に利用できるものへの検討が必要と考える。また、患者自身が自宅で記入できるように工夫をする計画である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)