2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本語話者の発達性dyslexia成人例の研究-障害構造から社会参加まで-
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22500475
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
春原 則子 目白大学, 保健医療学部, 教授 (70453454)
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Keywords | 発達性dyslexia / 学習障害 / 発達障害 / 社会参加 |
Research Abstract |
作成した成人の発達性dyslexia例の評価に必要と考えられる要素的な認知機能検査、頻度や親密度、心像性、学年配当といった属性を考慮した漢字音読用の単語リスト、漢字書字、英単語音読と書取課題、英語非語の音読と書取課題について典型発達の高校生を対象に基準値を得た。 これらの課題を、英国Royal Callege of Art(RCA)のDyslexiaのコーディネーターであるQona Rankin氏から紹介を受けた、同校留学中と卒業生であるの日本語話者の発達性dyslexia成人計3例に対して検査を実施した。また、英国でももっとも発達性dyslexiaの支援が充実しているとされているブルネル大学における支援の実態について、同校のDyslexia centerにて調査を実施した。さらに、発達性dyslexiaと発達性dyspraxaに特化した小中学生を対象とした私立校を訪問し、支援の実際を調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
成人の発達性dyslexia例の評価に必要と考えられた要素的な認知機能検査を作成し、健常発達の高校生のデータに基づく基準値の作成も終了した。英国留学中の日本語話者の成人発達性dyslexia例のデータの収集も予定通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、英国留学中の日本語話者の成人発達性dyslexia例のデータの収集と英国の大学等での支援についての調査を実施する。
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