2012 Fiscal Year Annual Research Report
実験的脳梗塞の神経発生と血管新生に与える運動負荷の効果
Project/Area Number |
22500483
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Research Institution | Hamamatsu University |
Principal Investigator |
筒井 祥博 浜松大学, 保健医療学部, 教授 (50073135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
縣 信秀 浜松大学, 保健医療学部, 助教 (00549313)
梅村 和夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40232912)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 脳梗塞 / リハビリテーション / ラット |
Research Abstract |
本研究の目的は、脳梗塞の動物実験モデルを用いて、運動負荷が脳梗塞の回復に如何に作用するか、梗塞脳における神経発生および血管新生の誘導に着目して、神経細胞学的な解析によって明らかにすることである。また梗塞巣の病変の特徴と対応する運動機能との関係を明らかにする。梗塞脳における神経細胞学的な病態が運動負荷によって如何に変化するかが明らかになれば、より有効なリハビリテーションプログラムの基礎になると考える。 平成24年度は、中大脳動脈血栓法による脳梗塞モデルを作成し、梗塞後トレッドミルによって運動負荷を与えた群と対照群との脳について免疫組織学的に比較した。昨年度に引き続いて、梗塞後7日目の脳のパラフィン包埋切片による比較を行った。パラフィン切片で免疫染色可能な種々の神経系マーカーについて免疫染色を行ったが、胎生期細胞で発現する Sox2分子の発現している細胞が新生神経系細胞の動態をよく反映していることが分かった。梗塞巣の脳室壁上衣下層から新生神経系細胞が梗塞巣へ移動し、梗塞周囲層へ集積した。この現象は運動負荷群において促進する傾向を認めた。統計学的有意差については例数を増やして検討する必要がある。BrdU標識神経系細胞においても同様の傾向を示した。移動する神経系細胞の同定と運動負荷との関連、さらに長時間を経た時の神経系細胞の動態と運動との関連については今後の課題である。 本研究によって、運動負荷が実験的脳梗塞の回復に如何に影響を与えるかを解析するか神経細胞的動態を解析するモデルを作成することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)