2013 Fiscal Year Annual Research Report
新規物理療法である不規則性振盪振動刺激装置の開発とそれを用いた骨折予防効果の検証
Project/Area Number |
22500484
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
山田 晃司 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 准教授 (60278306)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 骨密度 / マイオカイン / IL-15 |
Research Abstract |
前年度までの動物実験により、ISVSr初期型装置を用いて大腿骨および腰椎に対して急激な骨密度低下を緩和する結果が得られ、その刺激効果の検証をおよそ完了した。そのメカニズムは刺激により肥大した筋の腱を介して骨への直接刺激または周囲の結合組織や骨膜などへの間接刺激による物理的な要因であると考察した。しかし、それだけではなく肥大した筋が分泌する運動誘発型サイトカイン(マイオカイン)が、血液を介して全身に運ばれその作用による生体防御機構のメカニズムがあるのではないかと考えた。将来的には人への応用を考えているため人への刺激効果を検討することが必要となる。しかし、高齢者や骨折治癒後の患者を研究モデルにすることは大きなリスクを伴うため、まずは健常者、特に若年層において骨密度の低下が観察される女性を対象に、骨密度の変化や筋肉の増強などの効果を解析したいと考えていたが、装置の開発に予定以上の時間を要した。そのためまずは、健常人の運動前(0hr)、運動後(0.5hr、1.0hr、3.0hr)の唾液中のインターロイキン(IL-)6,8,15の変化についてELISA法により解析を行った。その結果、運動後の時間にバラつきはあるもののIL-15の分泌が、上昇する傾向が得られた。ただし、検出したIL-15が、運動した筋から分泌されたものなのか、間接的に唾液腺が刺激されて分泌促進されたのかは不明である。そのためマウスにISVSr初期型装置を用いて骨密度低下を緩和した条件で運動を継続し、刺激3時間後に大腿四頭筋とハムストリングス、前脛骨筋と下腿三頭筋を採取し、筋溶液をELISA法にて解析を行った。その結果、大腿四頭筋と下腿三頭筋において運動3時間後にIL-15の発現が上昇した。この結果は、ISVSがこの2筋を特に使う運動であること、また、運動後の肥大した筋から直接IL-15が分泌されたことが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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