2012 Fiscal Year Annual Research Report
メカニカルストレスに対する生体応答時の交感神経系の役割
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22500487
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Research Institution | Suzuka University of Medical Science |
Principal Investigator |
浅田 啓嗣 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 講師 (10440851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 都 奈良県立医科大学, 医学部, その他 (00033358)
小畑 孝二 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40378229)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 細胞 / メカニカルストレス / 神経 / カルシウムイオン / 伝達 |
Research Abstract |
本研究は、共培養システムを用いてメカニカルストレスを受容する骨関節組織細胞と神経細胞間の生理的な相互作用の解明を目的としている。これまでに後根神経節細胞と骨芽細胞の共培養システムを確立し以下の結果を得た。1)骨芽細胞の機械的刺激により骨芽細胞内のカルシウム濃度が上昇し、次いで神経細胞内のカルシウム濃度上昇が観察され、神経細胞への求心性反応がみられた。ATP阻害剤の投与により神経細胞の反応のみが消失し、骨芽細胞から神経細胞への求心性情報伝達にATPが関与していることが示唆された。2)形態的に神経軸索から突起が伸び骨芽細胞の細胞膜へ接着していることが観察され、求心性伝達を遂行するシナプス様の構造が示唆された。3)伸展活性化または機械受容カルシウムチャネルブロッカー存在下では骨芽細胞の反応は有意に減少したことから、機械的刺激に対する骨芽細胞の反応には伸展活性化または機械受容カルシウムチャネルが関与していることが示唆された。4)幼若および成熟マウスの神経細胞における求心性反応を比較すると、正常反応出現率は加齢により減少傾向を呈することが示された。さらに、幼若マウス神経細胞に混在するサテライト細胞を除去すると、幼若マウス神経細胞の求心性反応における正常反応出現率は成熟マウスよりもさらに低下した。5)幼若マウス神経細胞の求心性反応は、GABAAレセプターアンタゴニストであるビククリン投与により正常反応出現率が低下したことから、幼若マウス神経細胞に混在するサテライト細胞はこの求心性情報伝達における保護作用を有していることが示唆された。 これらの結果から、骨芽細胞の機械的刺激により骨芽細胞から神経細胞へ直接的に求心性情報が伝達されることが明らかになった。そして、この伝達は加齢により変化し、サテライト細胞により調節されていることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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