2012 Fiscal Year Annual Research Report
在宅嚥下リハビリテーションのEBMの確立ー高齢者の誤嚥性肺炎予防プログラムの構築
Project/Area Number |
22500490
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
野崎 園子 兵庫医療大学, 医療福祉学部, 教授 (50463477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道免 和久 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50207685)
芳川 浩男 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90273680)
石蔵 礼一 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00176174)
安藤 久美子 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60289064)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 嚥下障害 / カプサイシン / メトロノーム / 嚥下造影 / 呼吸パタン / パーキンソン病 |
Research Abstract |
1)カプサイシンゼリーの研究継続:東日本大震災により、H23年度はゼリーの材料の必要量の半数しか調達ができず、H24年に継続してカプサイシンゼリーを用いた嚥下訓練効果の研究をおこなった。目的:a)在宅での継続可能性、b)長期訓練効果。評価項目:(1)1次エンドポイント:①訓練継続状況、②嚥下造影(VF)(2名の評価者が独立して測定)。(2)2次エンドポイント:①肺炎発症回数、②患者の嚥下に対する自覚症状 (問診票:SWAL-QOL)である。結果:(1)①参加15名のうち3名が病状変化により中断し、12名が6か月の訓練を継続した。②VFの評価において3名で喉頭侵入が軽減したが、全体として有意な変化は見られなかった。(2)①新たな肺炎の発症は2名、②4名でSWAL-QOLの嚥下の自覚症状改善を認めた。 2)メトロノームによる嚥下時の呼吸の変化:メトロノーム訓練において、訓練効果のメカニズムを検討するため、9名のパーキンソン患者(PD)と健常(Cont)人9名において、嚥下と呼吸の同時測定を行った。メトロノームの有無による嚥下後の呼吸リズムの変化パタンや嚥下による無呼吸について解析した。嚥下後に呼気パタンになる頻度は、PD群では、メトロノームにより62%→79%に増加したが、Cont群では明らかな変化は見られなかった。無呼吸時間はPD群、Cont群ともに不変であった。 考察:カプサイシンゼリーによる訓練とメトロノーム訓練は、理解度や介護環境などにより適用患者が異なるため、在宅における長期訓練の有効性について解析結果を単純に比較できないが、ともに長期継続が可能であり、訓練効果についてはメトロノームの方が有効であった。メトロノームは、嚥下時における呼吸パタンについて、嚥下後に呼気相に変化させる可能性があり,そのメカニズムについてさらなる検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)