2011 Fiscal Year Annual Research Report
運動中の血圧が加齢に伴って上昇するメカニズムの解明
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22500496
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
小峰 秀彦 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 主任研究員 (10392614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 順 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 主任研究員 (00357261)
横井 孝志 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 研究副部門長 (80192805)
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Keywords | 運動 / 動脈血圧反射 / 血圧 |
Research Abstract |
具体的内容: 動脈血圧反射評価装置(頸部陰圧陽圧負荷装置)を用いて、ヒトを対象に動脈血圧反射による血圧調節を検討した。心電図から心拍数を記録し、指尖脈波を用いてbeat-by-beatで血圧を連続記録し、頸部に陰圧陽圧を負荷した時の心拍、血圧応答を調べた。頸部に陰圧を負荷すると、血圧反射応答としての心拍数と血圧の低下がみられ、陽圧を負荷すると心拍数と血圧の上昇がみられた。+40mmHg,+40mmHg,+40mmHg,+40mmHg,+20mmHg,+10mmHg,0mmHg,10mmHg,20mmHg,40mmHg,60mmHg,80mmHgの連続圧力を頸部に負荷したところ、圧力変化に応じた心拍、血圧応答がみられた。これら連続圧力負荷に対する心拍、血圧応答から、頸部圧受容器への推定圧に対する心拍応答曲線および血圧応答曲線を求めた。この方法を用いて、運動トレーニングが1時間の自転車運動前後の血圧反射応答に与える影響を調べた。その結果、運動トレーニングの有無によって1時間自転車運動後の頸部推定圧-血圧応答曲線に違いがみられた。一方、頸部推定圧-心拍応答曲線は、自転車運動の影響は見られたものの、運動トレーニングの影響はみられなかった。 意義・重要性: 本研究では、運動トレーニングが頸部推定圧-心拍応答曲線ではなく、頸部推定圧-血圧応答曲線に影響することが明らかとなった。この結果は、動脈血圧反射を介した心臓制御よりも、血管制御に対して運動トレーニングの影響が大きいことを示唆する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動脈血圧反射機能を評価する装置を作成し、運動が動脈血圧反射機能に与える影響に関する研究結果を得られたため。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒトだけではなく、動物を持ちた検証も行い、メカニズムを追及する。
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Research Products
(12 results)