2012 Fiscal Year Annual Research Report
運動中の血圧が加齢に伴って上昇するメカニズムの解明
Project/Area Number |
22500496
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
小峰 秀彦 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 主任研究員 (10392614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 順 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 主任研究員 (00357261)
横井 孝志 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 副研究部門長 (80192805)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 血圧 / 運動 |
Research Abstract |
ヒトの動脈血圧反射調節を大動脈血圧反射と頸動脈血圧反射に分け、それぞれが循環調節に与える影響について調べた。具体的には、一過性の血圧変化が生じた時に、変化した血圧情報を頸部陰圧陽圧付加装置にフィードバックし、頸動脈圧受容器反射の影響を除外して大動脈血圧反射の影響のみを調べる手法を開発し、実験を行った。血圧変化情報を頸部陰圧陽圧負荷装置にフィードバックしない場合、動脈血圧変化に伴って推定頸動脈血圧も変化し、動脈血圧反射応答(頸動脈血圧反射+大動脈血圧反射)としての心拍変化が観察された。一方、血圧変化情報を頸部陰圧陽圧負荷装置にフィードバックすると、血圧は変化するものの推定頸動脈血圧は維持され、大動脈血圧反射調節のみが機能したと考えられた。その結果生じる心拍応答は、血圧情報をフィードバックしない場合の半分程度に減弱した。したがって、ヒトの動脈血圧反射調節による心拍制御は、頸動脈血圧反射および大動脈血圧反射が同程度に影響していることが明らかになった。申請者達は、これまでに動物を用いて、大動脈血圧反射の抑制が運動時の心拍上昇に関与することを明らかにしており、ヒトにおいても運動時の心拍上昇に大動脈血圧反射が関わる可能性がある。一方、動物を用いて加齢が血圧調節に与える影響を調べた。具体的には、高齢ラットの頸動脈からカテーテルを挿入して動脈血圧を記録し、胸部電極から心電図および心拍数を記録し、血圧を変化させて血圧反射応答を評価した。その結果、高齢ラットの動脈血圧反射は低下することが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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