2010 Fiscal Year Annual Research Report
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22500497
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Research Institution | Spinal Injuries Center |
Principal Investigator |
植田 尊善 労働者健康福祉機構総合せき損センター(研究部), 研究部, 研究員 (00574138)
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Keywords | 脊髄損傷 / 廃用性筋萎縮 / トランスクリプトーム解析 |
Research Abstract |
筋萎縮モデルとして強制外固定と挫骨神経切断、脊髄切断モデルの3種類を作成し、大腿周径の経時的な測定を行なったが、これらのモデルに於ける筋萎縮のスピードに有意な差は認められなかった。筋萎縮はわずか1日で著明に進んでおり、非常にダイナミックな現象であることが推測された。これらの劇的なイベントを解析するためには、萎縮前後で筋組織に発現している全遺伝子の種類と発現量を網羅的に解析できるハイスループット技術が有効であると考え、次世代シークエンサーSolexaGA IIを用いて、筋萎縮前後でのトランスクリプトーム解析を行なった。その結果、従来筋萎縮のマーカーとなる遺伝子はFbxo32(別名atrogin-1)とTrim63(別名muscle-specific E3 ubiquitinligases MuRF1)が提唱されていたが、筋萎縮誘導後のトランスクリプトーム解析ではFbxo32の発現がRPKM値で萎縮前0.086が萎縮後0.007、Trim63に関しては0.80が0と有意な変動は認められなかった。全体として著明な発現変動が確認され、特に萎縮前にRPKM値で数十~数百発現していた遺伝子が、萎縮後に0となっている遺伝子が30個以上確認された。また、逆に、萎縮前に発現がほとんど無かった遺伝子が、萎縮後に劇的に発現上昇したものも40個弱捉えられた。このように、筋萎縮は単なる受動的なイベントではなく、転写活性が劇的に変化する能動的な現象であることが示唆された。
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Research Products
(4 results)