2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500518
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
大山 峰生 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (10367427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 秀明 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (90339953)
相馬 俊雄 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (40339974)
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Keywords | 機能的電気刺激 / 体性感覚誘発磁界 / 触圧覚 |
Research Abstract |
本研究は,体性感覚誘発脳磁界(SEF)波形から体性感覚情報の脳内処理過程を検討することを企画したものであり,2つの実験によって構成した.実験1では左右両側の示指に対し同時に1点と2点触圧覚刺激を与え,その時のSEF波形の潜時120ms以降の長潜時波形成分を中心に電流発生源を同定するものとした。実験2では左右両側の示指に対し同時に二点識別を行わせることを課題とし,二点識別時の活動特性を解明するとともに2点識別が可能であった時の運動反応との関係から,感覚-運動制御機構を解明するものとした. 平成22年度では,これらの実験を遂行することに先立ち,実験プロトコル,実施マニュアルを作成し,実験1および2で利用する実験システムを構築した.実験システム構築のための具体的な成果は,非磁性体性皮膚触圧覚刺激装置を組み込んだ手指固定装置を作成し,MEG計測シールドルーム内で触圧覚刺激装置が磁気に影響を与えないように測定装置を改良した.また,触圧覚刺激時にSEFを計測するには,触圧覚刺激のトリガー信号と筋電図信号を基準にSEF波形を加算平均するシステムが必要であり,これらの信号をトリガーとしたSEF計測システムを作成した.さらに,これらの実験は両側で触圧覚刺激を行うものであり,2台の刺激装置を同期して稼働するように設定した。最終的には,安定したSEFが計測できるよう数名の被験者で予備実験を繰り返し,本研究のSEF計測が円滑に遂行できるように修正を加え,実験システムを構築した.
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