2012 Fiscal Year Annual Research Report
重症心身障害児の医療・生活・教育を支援するICTシステムと情報ネットワーク基盤
Project/Area Number |
22500520
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Research Institution | Seijoh University |
Principal Investigator |
三田 勝己 星城大学, 健康支援学研究科, 教授 (40100169)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤滝 久美 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 教授 (30280811)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 情報システム / 医療・福祉 / リハビリテーション |
Research Abstract |
本研究では,重症心身障害児(者)(重症児と略す)の在宅ケア対策の一つとして,重症児専門施設で提供される医療管理・生活介護・教育支援など各種のサービスを可能な限り居宅でも受けられること目指し,ICT(情報通信技術)を活用した支援機器システムを開発し,これが効果的に活用される包括的な情報ネットワーク基盤を構築して,その実証運用と評価を行うことを目的とした。 本年度は,重症児居宅を中心に,重症児施設【医療支援】,通園施設・ケアハウス【生活支援】,特別支援学校【教育支援】を相互に接続した3種類の情報支援ネットワークの実証運用を昨年度から1年余りにわたって継続実施し,その評価を行った。具体的に,【医療支援】では,必要に応じてバイタル信号を参照しながら遠隔診療を行い,健康状態の診察,急変時の対処や慢性合併症に対する助言,リハビリの相談・指導を行った。【生活支援】では,日中の生活の場である地域の通園施設や,夜間の共同生活の場であるケアハウスと重症児施設とが連携して,生活介護支援や健康管理を指導した。こうした支援は,在宅重症児の体調を把握するうえで大きな助けとなることが確認でき,家族にも大きな安心感をもたらした。また,地域生活での健康管理を支えるのみならず、こうした地域の福祉資源の活用を促すために有用であった。【教育支援】に関して,特別支援学校による重症児の訪問教育では居宅で生徒と教師が1対1で授業を行っている。本研究では,ICTによって居宅と教室を接続し,級友と一体感のある授業環境を構築して,これまで経験できなかった参加型の遠隔教育を試行した結果,居宅での訪問教育と教室学習を一体化した新しい特別支援教育の形態を創出できる可能性を確かめることができた。今後はこうした研究成果を広く公開し,ICTによる在宅支援の普及や多様な情報ネットワークの構築を目指したいと考えている
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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