2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500530
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
小澤 治夫 東海大学, 体育学部, 教授 (60360963)
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Keywords | 高校生 / 生活習慣 / ヘモグロビン / 体力 / 学力 / ニューメディア / 朝食喫食率 |
Research Abstract |
子どもの体力低下や学力低下、あるいは意欲の低下などが指摘されているが、高校生についての調査研究はきわめて少なくその実態は不明な点も多い。本研究では、全国の高校生を対象に、生活習慣や体力あるいは健康状態を調査し、その結果から考えられる対策を調査協力校を対象に実践活動として実施し、高校生が健康的で活力のある生活(以下、アクティブライフ)を構築するための具体的な方策を明らかにすることを目的として実施した。1年目の平成22年度の実施内容・結果は以下のとおりである。 本年度の調査研究においては、山形・埼玉・東京・長野・神奈川・熊本の全12校計4,190名の生徒を対象として生活実態(起床・就寝時間、朝食摂取状況、排便、入浴、学習時間、運動時間、携帯電話、テレビ・ゲーム時間など)に関する調査、文部科学省準拠の新体力テストの実施、非観血的方法(シスメックス社製アストリムを用いた近赤外線方式を採用)によるヘモグロビン値測定を実施したところ以下の結果が得られた。(1)学力偏差値が高い高校ほど起床時刻が早く、朝食喫食率が高く、携帯電話をはじめとするニューメディアに接する時間が短い傾向が有意にみられた。また運動部に所属する割合も高かった。(2)ヘモグロビン値測定の結果、学力偏差値の高い高校ほどその平均値が高く、また基準値を下回る生徒の割合も小さかった。(3)パス解析の結果、運動意欲から不定愁訴に対してのパス係数が高く、体育をはじめとした身体活動が健康状態に影響している可能性が示唆された。
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