2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500530
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
小澤 治夫 東海大学, 体育学部, 教授 (60360963)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 高校生 / ヘモグロビン値 / 生活習慣 / アクティブライフ |
Research Abstract |
平成22~23年度調査では高校生6,450名について就床・起床時刻、睡眠時間、朝食喫食、学習時間、入浴、排便などの生活習慣及び体調などを調査し血中ヘモグロビン値を非侵襲的方法により測定した結果、近年の高校生の生活習慣には問題があり多くの生徒に貧血傾向がみられた。またこれらの対象校に学校間での差異がみられたことから24年度はさらに7高校6,645名(男子4,262名、女子2,383名)の生徒のデータから多角的に分析を行った。その結果、①T大学付属高校生徒の生活習慣はBランク(S~E)であった。②24年度調査でも学校間に差異がみられた。③T大学付属高校運動部活生徒の生活習慣はAランクであるが学習はDランク、特進生徒の学習はAランクであるが生活習慣はCランクであった。また、学校外の学習時間が2時間程度の高校生の学力が最も高くそれ以下・以上の学習時間の生徒の学力は高くなかった。④携帯電話やスマホなどの電子機器に接する時間の長い生徒ほど不定愁訴が多くその傾向は女子に顕著であった。⑤体育好きの生徒の生活習慣や健康状態は良好であり、保健体育科の役割は大きい。⑥生活習慣の改善に取り組んだT大G高校はHb値が大きく改善された。ただし女子は改善傾向が顕著でなかった。⑦生活習慣改善に取り組んだT大付属Y高校は運動部活生徒を中心に生活習慣やHb値は良好な傾向とともに運動部成績も向上傾向を示した。⑧教員対象の調査からは、教員の生活習慣は必ずしも好ましくないことが判明した。ただし、生活習慣の好ましい教員は健康状態が良好で生徒や学校に対する認識において肯定感が高いことが判明した。以上のことより、近年の高校生の生活習慣は好ましくないが、好ましい高校生ほど体調がよく生活習慣の改善に取り組んだ学校は体調が良好で学力などにも影響していることが判明した。また改善には指導にあたる教員の影響も大きいことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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