2011 Fiscal Year Annual Research Report
躍動する身体を取り戻すダンス学習~「リズムダンス」の学習内容の検討~
Project/Area Number |
22500534
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
寺山 由美 筑波大学, 体育系, 講師 (60316784)
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Keywords | 体育 / リズムダンス / 指導方法 / ダンス学習 |
Research Abstract |
【今年度の研究目的】 「リズムダンス」の授業を提案し実践:躍動する身体(リズムに乗っている身体)を、動作解析から明示する。 【研究実施計画】 ・前年度の研究を踏まえて、「リズムダンス」の授業を考案し、実践する。 ・実践した学習者の運動動作解析を行う。 【研究の成果】 前年度は、「リズムダンス」熟練指導者の授業参与観察を行い、学習内容の重点を検証することを試みた。今年度は、ある中学校の1年生を対象に自らの指導案で実践することできた。現在、生徒たちの運動動作解析は作業中である。実践時の気づきとして、中学1年生は動くことよりもコミュニケーションを必要とする場面で困難に感じることがわかった。例えば、「二人組を作って座る」という課題ですら、戸惑い立ち尽くしたまま二人組を作ることができない。生徒からは「話したことのない子と組みたくない」といった回答があった。「躍動する身体」を検討する時に、ダンスの動き以前の諸問題(コミュニケーション能力の欠如、身体観のとらえ方等)が存在することがわかった。 また、外部講師としてヒップホップダンサーが教師となった実践を参観することができた。そこでは、講師の振付を踊ることが課題であった。生徒たちは、恥ずかしがらずに授業に取り組むことができたが、振付を間違えないように気をとられるようになり、自然と動きのダイナミズムが欠如していくことが観察できた。指導法の違いによる動きの違いを運動動作解析により明らかにできるよう次年度に課題を残したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
運動動作解析を今年度中に行う予定であったが、まだ終了していないため。
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Strategy for Future Research Activity |
指導方法と学習者の動きの関係が少し明らかになったので、その関係が明確にわかるような実験設定で運動動作解析を行う。
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