2012 Fiscal Year Annual Research Report
幼児の共感性・行動制御力獲得と学校適応力育成のためのアクション・リサーチの試み
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22500550
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Research Institution | Showa Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
吉永 真理 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (20384018)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 幼児 / 遊び / 入学後 / 適応 / アクション・リサーチ / 共感性 / 行動制御力 / GO/NO-GO実験 |
Research Abstract |
(1)入学後の適応に関する質問紙調査とGONOGO結果 夏に入学後3カ月を経過したところで、学校適応を中心に質問紙を用いて、2年間フォローした子どもと保護者を対象に調査した。子どもの適応はおおむね良好で、唯一「学校の行き帰りで疲れることがある」という項目についての回答が高い傾向がみられた。保護者については「嫌なことをされた時」や「ちょっかいを出された時」うまく対処できるか、と「安全に通学できるか」についての心配が強いことが分かった。また入学前後での育児についての変化を尋ねたところ、「登校準備」「安全についての不安」「ひとり行動」「自立」が増え、「子どもの一日の情報」「他の保護者との交流」が減ったことが分かった。 秋に結果報告のワークショップを開催し、再び遊びのワークを実施。活動後にGONOGO測定を行った。データの得られた19名のうち、不活発型のままであったものは1例(5.3%)、不活発型からその他の型に移行したもの6例(31.6%)、その他の型のままだったのは11例(57.9%)、その他の型から不活発に移行した者は1例(5.3%)だった。全体として、不活発型は7例から2例に減少し、興奮型が4例から12例に増加した。さらに、抑制型が6例から2例に減少し、おっとり型が0例から2例となった。 (2)入学後の適応とGONOGOで測定した反応の型の関連性 入学後の測定がワークショップと言う特殊な状況の中で実施されたこともあって、明確な関連性を見出すことは難しかった。5歳時の測定において活動前に活発型を示していた子どもで、かつ入学後の測定で活発型もしくはおっとり型を示した例は入学後適応でほとんど問題を見出さなかった。しかし例数が少ないので、今後さらに事例ごとに詳細に検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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