2012 Fiscal Year Annual Research Report
ハイインパクト運動が大腿骨の3次元骨構造分析による骨強度評価へ及ぼす影響
Project/Area Number |
22500555
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Research Institution | Suzuka University of Medical Science |
Principal Investigator |
加藤 尊 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (00329913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 剛範 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 助教 (10410937)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 骨粗しょう症対策 / ハイインパクトトレーニング / 骨塩量 / 若年時の運動習慣 / 骨形態 |
Research Abstract |
若年時の適切な運動によるピークボーンマスの上昇が、骨粗鬆症対策の鍵となる。そこで骨強度を高める最適な年代の特定、エストロゲンと骨密度・骨量や骨形態との関わりを男女の比較から明らかにすることを目的とした。 DXA法にて大腿骨近位端部と腰椎の骨塩量、骨面積、骨密度の測定、同日に同脚側の大腿骨中位部横断面のMR画像測定を行い、横断面の3次元的な指標として皮質骨面積、Imax, Imin等を算出した。また、小中高校時代の部活や運動クラブ歴、中高年はさらにその後の運動歴を尋ねた。 若年成人女性63名と男性79名の過去から現在に至る定期的な運動の骨に対するメカニカルストレスの積算を、『(times/week) × years × strain score』として算出し、骨強度諸指標との関係を分析した。女性は、初経前から定期的な運動を始めた群の方が、初経後から運動を始めた群と比べ有意に骨形態(大腿骨中位部の外周囲、皮質骨面積、断面2次モーメント最大値・最小値)が運動なし群と、皮質骨面積は初経後群(中学~大学より運動スタート群)と比べても有意に高値であった。一方、男性ではこのような傾向はなく、どのようなタイミングからでも長く運動すればする程、また、ジャンプなどより高いインパクトを含む運動をするほど骨塩量や骨形態も高値を示した。女性にとっては、初経前~直後の運動が骨形態を含め、より効率良く骨強度を高めるように働いていることが明らかとなった。 次に、閉経後の中高年女性96名を過去の定期的な運動経験の有無により2群に分けたところ、腰椎骨塩量、骨密度、大腿骨近位端部全体骨塩量、骨密度、大腿骨頚部骨塩量、骨密度の全てで、運動経験有群(42人)が無し群(54人)に比べ有意に高値を示した。学生時代の運動や、20歳以降の運動により骨折頻発箇所の骨強度は高値を維持できる可能性が示めされた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)