2010 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の筋パワーに及ぼす一側性・両側性筋力トレーニングの効果
Project/Area Number |
22500585
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
田路 秀樹 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (50118014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 香織 兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (30409700)
西垣 利男 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (20057376)
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Keywords | 高齢者 / 両側性機能低下 / 筋力トレーニング / 力-速度関係 |
Research Abstract |
本研究は加齢による両側性機能低下の特徴について、肘関節屈曲時における力-速度-パワー関係から検討しようとした。 被験者は男性高齢者9名(69.0±4.0歳:OG)および男性若齢者13名(20.6±1.1歳:YG)であり、Wilkieの改変型腕エルゴメーターを2台用いて、一側性(UL)、両側性運動(BL)による力-速度-パワー関係を求めた。その結果、いずれの負荷条件においても、収縮速度はBLがULに比して低い値を示し、OG・YG共に、最大筋力(Fmax)の0%、10%、20%の速い負荷条件で有意差がみられた。このことは、OGにおいてYGと同様に力-速度関係および力-パワー関係のいずれにおいても両側性機能低下を示すことを示唆するものである。また、Fmax、最大速度(Vmax)および最大パワー(Pmax)いずれにおいても有意な両側性機能低下を示し、OG・YGともにPmaxが最も大きな低下率であった。また、両側性指数(BI)についてYGと比較を行った結果、Fmax、VmaxおよびPmaxのいずれの項目でも有意な差は認められなかったが、PmaxにおいてBIの低下傾向がみられた。また、各速度条件での比較では、すべての速度条件でBIはOGがYGよりも低値であり、とくに30%Fmaxで有意な差が認められた。OGの筋収縮速度がYGに比して明らかに低くなり、こうしたことがfast運動単位動員数の減少によってもたらされることが先行研究で報告されていることから、Pmaxにおける両側性機能低下の要因は、YGは筋力低下による影響が、OGは速度の低下の影響が関与しているのではないかと推察された。
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Research Products
(1 results)