2010 Fiscal Year Annual Research Report
体育教育における民族スポーツの教材化と学習プログラムの開発
Project/Area Number |
22500590
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
石井 隆憲 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (70184463)
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Keywords | 民族スポーツ / 異文化教育 / 教材 / 学習プログラム / チンロン |
Research Abstract |
今年度は、本研究において具体的な事例として取り上げられることになるミャンマーの民族スポーツ「チンロン」の指導方法を把握し、それをもとにしてパイロット版となる技術指導書を作成することが大きな目的であった。 4月から6月までの間は、これまでミャンマーにおいて収集してきたチンロンの技術指導書の内容を翻訳しながら、指導内容の特徴を整理していく作業を行った。この作業の途中の5月には本研究とは別に.個人的にミャンマーのチンロン連盟からチンロン選手たち5名を招聘し、約10日間に渡って複数の大学においてチンロンのデモンストレーションと指導をお願いしたので、この活動の中で行われたチンロン指導について参与観察を実施し、本研究の参考とした。 6月上旬から7月下旬までの間、ミャンマーのマンダレーを中心にチンロン指導ならびにワゾー・チンロン大会を調査した。特にワゾー・チンロン大会には外国からの参加者もあり、その外国人に対しての指導を約一ヶ月にわたって観察することが出来たのは収穫であった。帰国後、調査データを整理し、8月下旬から9月中旬まで再度マンダレーにおいて調査を実施した。 9月下旬から1月下旬まで、これまで収集整理したデータを基にして暫定的な技術指導書の作成を進めた。この過程で技術指導に使用されるテクニカルタームが示す言語のフレームワークを確定する必要がでてきた。そこでこの問題を解決すべく、2月上旬から半月ほどミャンマーにおいて調査を実施した。この調査結果を参考にしながら、3月末までにパイロット版となるチンロンの技術指導書を作成した。
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