2010 Fiscal Year Annual Research Report
バスケットボールにおける即興的な攻撃戦術に関する研究:コーチの語りを手がかりに
Project/Area Number |
22500598
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
坂井 和明 武庫川女子大学, 文学部, 講師 (90247099)
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Keywords | コーチング / 戦術 |
Research Abstract |
平成22年度研究実施内容 1) フリーランス・オフェンスの指導に関する実践知を引き出すアンケート調査用紙の作成 2) バスケットボール全日本女子代表監督へのアンケート調査およびインタビュー調査(1回) 即興的な攻撃戦術であるフリーランス・オフェンスを中心的に指導している中川文一氏へのアンケート調査およびインタビュー調査により、平成22年度の調査においては以下の3点を明らかにすることに焦点を当てた。 (1)フリーランス・オフェンスを中心的に指導するようになった経緯 (2)フリーランス・オフェンスの有効性 (3)フリーランス・オフェンスの立案方法 バスケットボール競技における映像情報と数値情報を用いたゲーム分析の手法は近年益々高度化しており、事前の計画性が高いチーム戦術を遂行するだけでは、すぐに対戦相手に対応策を立案されるため、世界大会において高い競技成績を残すことが難しくなっているのが現状である。これに対して、フリーランス・オフェンスは、変化するゲーム状況に応じて攻撃をしかける即興性が高い攻撃戦術であり、対戦相手としては対応策の立案が難しいという側面を持っている。 したがって、フリーランス・オフェンスの指導で世界大会において高い指導実績を残しているトップコーチの実践知を知織化することにより、バスケットボール競技の国際競技力向上に有用な知見を導きだすことが可能になると考えられる。 現在、アンケート調査およびインタビュー調査の結果を原著論文としてまとめる作業中である。
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