2013 Fiscal Year Annual Research Report
野球選手の投球速度を向上させる体力要素およびトレーニング法の検討
Project/Area Number |
22500602
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
北田 耕司 石川工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (70280378)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 野球 / 投球速度 / スイング速度 / 打球速度 / トレーニング / 投球動作 |
Research Abstract |
当初,脚力(スクワット1RM),握力といった筋力系が投球速度に及ぼす影響について研究を進める予定であったが,複合的な体力・動作要素についての検証が足りないことから,さらに要素を増やして観察し,投球速度を向上させる要素について考察を行なった。 被験者は高等専門学校の野球部員29名とした。測定項目は投種目,筋力種目,パワー種目,柔軟性,打撃の5項目から各数種類の測定を行なった。投種目では投球速度,遠投,ハンドボール投げの3種目を実施した。筋力種目はスクワット1RMと握力を,パワー種目では立幅跳と50m走を,柔軟性種目は背中指間距離,肩甲帯伸展角度,長座体前屈,仰臥位開脚角度の4種目について測定した。打撃種目はティーバッティング時のスイングおよび打球速度を打者後方よりスピード計測器(MST-200, SSK社製)を用いて同時に計測した。 今回の実験で,球速との相関がみられた体力・動作要素は筋力系[スクワット1RM(.472),握力(.461)],打撃系[スイング速度(.641),打球速度(.720)],投球系[遠投(.731),ハンドボール投げ(.440)]の6種目であった。また,パワー系,柔軟性についてはいずれの種目についても有意な関係がみられなかった。 投球動作と打撃動作の関連性が示唆された。打撃における体幹の回転パワーが投球速度に反映している可能性が考えられる。しかし,平成23年度の実験において体幹の回転パワーが必ずしも球速に反映されないことを確認した。また,打球速度の方がスイング速度よりも高い相関が得られていることから,パワーそのものより,体幹と腕の操作性,力を入れるタイミングを反映しているものと推察された。 これらのことから投球速度と打球速度の相関は,体幹の回転パワーよりも末端へのパワー伝達効率を反映している可能性が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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