2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500603
|
Research Institution | Sasebo National College of Technology |
Principal Investigator |
中島 賢治 佐世保工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (40311112)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 慣性センサ / ラグビー / 衝撃力 / 運動軌跡 / 回転行列 / 加速度センサ / 角速度センサ / ドリフト誤差 |
Research Abstract |
申請時における本研究の目的は、ラグビー競技の中で起こる接触プレイを工学的に解析し、その衝突力学モデルを構築、計算機によるシミュレーションを可能にすることであった。衝突力学的モデルを構築するため、小型慣性センサを実際の選手に装着し、実践的なスキル(タックルとサイドステップ)について、運動特性を実計測した。 平成22年度の研究報告で記しているが、当初予定していたラグビーセンサ社の小型センサが入手不可能となり(センサ開発の停止)、ロジカルプロダクト社の9軸ワイヤレスモーションセンサを購入した。慣性センサを扱うことが初めてであり、実際に選手に装着して計測するとさまざまな問題が現れ、研究計画の変更を余儀なくされた。変更後の研究計画においては、センサから得られる信号について、①姿勢回転行列の適用、②電気的ノイズ除去、③スパン誤差補正(ドリフト誤差修正)を実施しながら、実際のラグビー選手の計測を繰り返した。 得られた成果は、2011年と2012年の日本機械学会年次大会、2012年スポーツアンドヒューマンダイナミクスシンポジウム、2011年粉体工学会西日本談話会で公表された。慣性センサを利用したスポーツ選手の運動解析は国内で数件行われ、センサが抱えるさまざまな誤差を如何に処理するかが課題となっていた。計測結果の成功例だけが論文として掲載されるため、この問題を文献から類推することは困難であった。さらに、センサ信号の処理方法に万能の方法は存在せず、計測対象によって構築する必要があることもわかった。本研究においては、ラグビー選手の実践的スキルにおける運動特性を数秒間計測することに成功した。計測結果の衝撃力と運動軌跡は実際の値(真値)と比較され、ほぼ5割程度の確率で計測が可能であった。今後は、計測時間の延長とGPSとのセンサフュージョンにより、実際のゲームに適用可能な信号処理ロジックを構築する。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|