2010 Fiscal Year Annual Research Report
短時間・低強度運動時の脳活動とメンタルヘルスの関連
Project/Area Number |
22500605
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
藤本 敏彦 東北大学, 高等教育開発推進センター, 准教授 (00229048)
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Keywords | 運動 / PET / メンタルヘルス / 脳 |
Research Abstract |
【目的】本研究はヒトを対象に、ポジトロン断層法(PET)と糖の疑似体である ^<18>F-フルオログルコース(^<18>F-FDG)を用いて短時間の低・中強度運動後の脳活動とメンタルヘルス(質問紙スコア)が相関する脳領域を調べ気分や感情の変容メカニズムの一端を明らかにすることを目的とした。 【方法】被験者は健康な男子大学生7名(年齢20.6±1.0歳、最大酸素摂取量42.4±4.7ml/kg/min)であった。被験者は運動実験と安静実験の2回の実験に参加した。運動は最大酸素摂取量:(VO2max)の55%強度での35分間の自転車運動であった。運動終了15分後に ^<18>F-FDGを肘動脈より投与し、その後約30分間の安静を取った。安静終了後、脳のPET撮影を開始する。安静実験では30分以上の安静の後、^<18>F-FDGを投与し、その後さらに約30分間の安静を取った。被験者の情動の変化は感情チェックリスト(MCL-S.2)を用いて観察した。 【結果】本研究において前部帯状回皮質の活動低下と不安感の低下と活動低下に相関が認められた。 【結論】前部帯状回皮質の活動亢進は不安や恐怖などネガティブな情動を増大させる可能性が示されている。本研究で逆に運動後において前部帯状回皮質の活動の低下し、被験者の不安スコアが減少した可能性が考えられた。
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