2012 Fiscal Year Annual Research Report
酸化ストレスは筋トレーニング及び筋不活動による骨格筋糖輸送適応を制御する
Project/Area Number |
22500618
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
檜垣 靖樹 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (10228702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
須藤 みず紀 福岡大学, 身体活動研究所, 研究員 (10585186)
安藤 創一 福岡大学, スポーツ科学部, 助教 (50535630)
飛奈 卓郎 長崎県立大学, 看護栄養学部, 講師 (60509678)
清永 明 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70177955)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 一酸化窒素合成酵素 / エピジェネティクス / メチル化 / トレーニング |
Research Abstract |
本研究の目的は、活性酸素種が運動トレーニングによる筋代謝機能の向上や身体不活動による筋萎縮において糖代謝関連遺伝子発現とタンパク質合成を制御する、という仮説を証明することである。平成24年度は、運動トレーニングと一酸化窒素合成酵素のプロモーター領域のDNAメチル化について検証した。 被検動物は、C57BL/6J雄性マウスを用い、4週間の運動トレーニング(TR,n=10)群とコントロール(C,n=10)群に分けた。運動トレーニングは、ホイールゲージを用いた自発運動とし、体重、摂餌量、走行距離を毎日記録した。耐糖能の評価には、腹腔内糖負荷試験を実施した。最後のトレーニング終了より24時間後にヒラメ筋(Sol)及び腸間膜脂肪を摘出した。摘出したSolからDNAを抽出し、バイサルファイト処理後、PCRによりDNA断片を増幅し、パイロシークエンス法を用いてDNAメチル化レベルを定量した。 C群とTR群において週齢に伴う体重の増加を認めたが、両群の体重増加は同程度であった。TR群の総摂餌量(4.8±0.7g)は、C群(3.9±0.2 g)に比し多く(p<0.05)、体重当たりの腸間膜脂肪重量は、C群(8.3±1.7mg/g)とTR群(6.3±2.8mg/g)との間に有意な差を認めた(p<0.05)。腹腔内糖負荷15分後の血糖値はC群(278±44mg/dl)と比べTR群(205±65 mg/dl)において低値を示した(p<0.05)。一酸化窒素合成酵素のDNAプロモーター領域におけるメチル化レベルについては、精度よく定量できる実験条件が確立しつつあるが、確固たる実験データを提示するために、データの再現性チェックを行っている。現在、骨格筋の解析に加え、各臓器のメチル化レベルの比較も並行して進めており、運動トレーニング適応に関する各臓器の特性を明らかにしていく実験へと展開している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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