2010 Fiscal Year Annual Research Report
リジリエンシーの評価および育成による有効な生活習慣介入法
Project/Area Number |
22500620
|
Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
渡辺 英綱 福島大学, 保健管理センター, 准教授 (70264546)
|
Keywords | リジリエンス / 生活習慣病 / 精神回復尺度 |
Research Abstract |
今回、肥満や正常血圧高値を呈する学生において、精神回復尺度は低値で、かつ悪い生活習慣を有していた。また、肥満や正常高値血圧を有さない学生においても生活習慣得点が低く、悪い生活習慣を有すれば精神回復尺度も低値となった。今回の研究では、運動習慣が乏しい群では精神回復尺度も低く、特に精神回復尺度の中で肯定的未来志向が低かった。これまでスポーツ活動経験とレジリエンスの関連性を研究した報告^<1)>において、レジリエンスの「肯定的な未来志向」にスポーツ成長感と時間的展望体験が大きく影響しているとしているが、運動習慣がレジリエンスの形成に関与している可能性が考えられた。 今後、生活習慣の介入に参加を望むか否かでレジリエンスの違いは見られないか、介入参加者間にレジリエンスの違いがあった場合、介入効果に違いはないか、検証するための研究が必要である。また、レジリエンスの定義は研究者間でまだ一致しておらず、今回使用した精神回復尺度以外にも様々な指標が提案されており、今後異なる視点からレジリエンスを捉えることで予防的な能力について研究を進める必要がある。 参考文献1)葛西真記、渋江裕子、宮本友弘、松田保.スポーツ活動経験とレジリエンスの関連、兵庫教育大学教育実践論集2009 p39-50
|
Research Products
(2 results)