2012 Fiscal Year Annual Research Report
我が国の青少年における危険行動の動向とレジリエンスに関する研究
Project/Area Number |
22500622
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
野津 有司 筑波大学, 体育系, 教授 (40113906)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 青少年 / 危険行動 / 全国調査 / 動向 / 日米比較 / レジリエンス / 保護要因 |
Research Abstract |
本年度は,昨年度に実施した全国調査「日本青少年危険行動調査 2011」により収集されたデータの解析を進めた。その結果,まず,我が国の高校1~3年生における危険行動の出現率は,米国の第10~12学年を対象とした同様の調査結果(米国CDCのYouth Risk Behavior Survey 2011)と比較した場合,危険行動26項目の内,多くの項目(男子19項目,女子17項目)において良好な状況であることが示された。しかし,「筋力強化運動」,「1日60分以上の適度な運動」,「自転車ヘルメット非着用」,「シートベルト非着用」および「自殺願望」の6項目については,男女ともに我が国の高校生の方が米国よりも望ましくない状況であり,注目された。 青少年における危険行動の出現とレジリエンスとの関連については,取り上げた9項目(「有酸素運動不足」,「朝食欠食」,「月喫煙」,「月飲酒」,「シンナー乱用経験」,「性交経験」,「シートベルト非着用」,「暴力行為」,「自殺願望」)のそれぞれとレジリエンスとの間でSpearmanの順位相関係数を算出した結果,男子では「月飲酒」,「性交経験」を除く7項目において,女子では「シンナー乱用経験」を除く8項目において有意の正の相関が示された。また,レジリエンスを中心とした危険行動の防止に関わる要因の構造的な仮説モデルについて検討した結果より,青少年の危険行動を防止する上で,レジリエンスを高めることが重要であり,そのためにはセルフエスティーム,規範意識,ソーシャルサポートおよびストレスマネジメントの自己効力感を高めることが必要であると考えられた。なお最終年度として,我が国の青少年における危険行動の出現状況に関する10年間の変化等について広く公表するために,ホームページを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)