2011 Fiscal Year Annual Research Report
小型脳機能測定装置を用いた子どもの身体活動中の脳内血液量変化について
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22500627
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
春日 晃章 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (30343726)
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Keywords | 脳内血流量 / 子ども / 運動遊び / 体力・運動能力 |
Research Abstract |
身体活動を伴う運動遊びが,幼少年期の子どもの体力,運動能力の向上のみならず,脳の健全な発達にとっても効果があることを今まで以上に踏み込んで立証するためには,運動中の脳内機能のモニタリングを行う必要があると考え,本研究では,様々な運動遊びを行っている活動中の子どもの前頭葉における血液量変化について装着したまま活動可能な小型脳機能測定装置を用いて計測し,身体活動が脳発達に及ぼす影響について科学的な基礎資料を得ることを目的とした. H23年度は,昨年度に引き続き幼児から小学生までの多くの子どもたちの現状を多角的に把握するため,3歳から11歳までの幼少児を対象に体力・運動能力テストを実施した.また,日頃の活動量がどのような影響を及ぼしているのかを検討するため,小学校にて活動量計測も実施し,現代の我が国の子どもたちの問題点を多角的に分析し,種々の学術雑誌および国内,国外諸学会にてその研究成果を発表した. また,軽運動が脳血流量に及ぼす影響などについても測定,分析し発表した.これらの分析から,運動の必要性が窺われた.活動中の脳血流量の変化を測定するため,購入した簡易脳血流量測定機器を用いながらモニタリングする実験を何度も繰り返し実施した.それらの実験の結果を基に最終年度には,一定期間の運動遊びプログラムを実施する中で,運動中の血液量がどのように変化するのかについて検討し,いわゆる"遊び込み"が一子どもの脳活性化に及ぼす影響について明らかにする.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多くの測定,実験を完了し,様々な研究成果を公表していろため,おおむね順調と言える.
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Strategy for Future Research Activity |
小さな子どもに対して行う脳血流量の実験は非常に時間と正確さを求められるため,当初予定よりもデータ数が少ない.引き続き実験を実施するが,限られた時間を有効に活用する必要がある.
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