2010 Fiscal Year Annual Research Report
20代女性の子宮がん検診受診率向上を目的とした継続的性教育プログラムに関する研究
Project/Area Number |
22500630
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
河野 美江 島根大学, 保健管理センター, 准教授 (20506472)
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Keywords | 性教育 / 子宮頸がん検診 |
Research Abstract |
近年本邦において、子宮頸癌発症の若年化が進行している。子宮頸癌の原因はHuman papilloma virus(HPV)感染であることが明らかになったが、現在の20代女性はHPV感染について性教育を受けていないため、検診受診率は約20%と欧米に比して極めて低い。本研究では、子宮頸がん検診受診率向上を目的として、20代女性に対し性教育講演会後に携帯メールを用いた継続的性教育プログラムを施行する。 平成22年度は(1)子宮頸がん予防啓発のサイト、カード、健康手帳を作成した。 (2)携帯メールを使った無記名アンケート登録システム、メールマガジン送付システムを作成した。 (3)アンケート調査票を作成し、大学生258人に基礎調査を行い調査票の妥当性・信頼性を確認した。 (4)性教育講演会の企画立案:島根県、県内市町村、島根大学環境保健医学講座塩飽邦憲教授(連携研究者)、島根県立中央病院岩成治産婦人科部長(研究協力者)などと、打ち合わせを行った。 (5)性教育講演会を実施した。 島根県内に在住する大学生および社会人を対象に講演会を行った。 (鹿島母親サークル、出雲村田製作所、佐田町体操グループ、島根県職員女性部、島根大学、松江工業高等専門学校、島根県立大学出雲キャンパスにおいて計14回のアンケート調査、講演会を行った。 (6)講演後に、参加者に携帯メールを使った無記名アンケート登録システムを説明し、同意を得た参加者より携帯メールの登録を行ってもらった後、ランダムに強化教育プログラム実施群、普通教育プログラム実施群の2群に振り分け、メールマガジンを送付している。現在登録者は151名である。 (7)講演会前に行ったアンケートの内容を分析し、学会発表を行った。
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