2011 Fiscal Year Annual Research Report
20代女性の子宮がん検診受診率向上を目的とした継続的性教育プログラムに関する研究
Project/Area Number |
22500630
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
河野 美江 島根大学, 保健管理センター, 准教授 (20506472)
|
Keywords | 性教育 / 子宮頸がん検診 |
Research Abstract |
(1)講演会の企画立案: 島根県、島根県環境保健公社等と島根県子宮頸がん啓発キャンペーン実行委員会を立ち上げた。実行委員会では、検診受診率が低い若い世代である女子大生が自発的に女性の健康や子宮頸がんについて学べる場を提供し、島根県の女子大生による子宮頸がん啓発グループ『いなたひめプロジェクト』と共に頸がん啓発を行った。2011.4.9には東京のリボンムーブメントによる講演と『六子』のライブを、2012.3.20には『ぼすとん茶の湯会』のライブと『いなたひめ』による啓発を行なった。若い世代に子宮頸がんワクチンや検診を浸透させるには、若い世代が足を運ぶような工夫が必要であり、これらの活動は交付申請書に記載した若い世代の社会環境を重視する研究目的に合致しており、意義深い。 (2)講演会の実施: 島根県立大学浜田キャンパス・出雲キャンパス、島根大学法文学部・医学部看護学科・医学科、島根県立石見高等看護学院、シマネ益田電子、JA西いわみ、山陰中央新報女性部などで計17回、大学生および社会人を対象に、子宮頸がん予防啓発の講演会を実施した。講演の参加者は計527人であった。講演前には全年齢を対象にアンケート調査を施行した。年度初めに計画した通り、実施できた。 (3)携帯メールの登録: (2)の講演後に、20代女性参加者に携帯メールを使った無記名アンケート登録システムを説明し、同意を得た参加者より携帯メールの登録を行ってもらった後、ランダムに強化教育プログラム実施群、普通教育プログラム実施群の2群に振り分け、メールマガジンを送付している。現在登録者は313名である。 (4)『いなたひめプロジェクト』と共に、若い女性にわかりやすい子宮頸がんのパンフレットを作製した。 (5)昨年度行ったアンケートの結果を論文に執筆し、掲載された。他に若い世代への子宮頸がん啓発とメール相談について3編の論文を執筆し、掲載された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
若い世代に子宮頸がんの啓発活動を行うという点で、島根県子宮頸がん啓発キャンペーン実行委員会に参加し、学生を主体にした『いなたひめプロジェクト』と合同で様々なイベントができており、計画以上に進展している。子宮頸がん啓発の講演会も予定通り実施出来ており、おおむね順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
事業所で行う講演会には20代女性の参加が少ないため、大学や専門学校などでの講演会を増やそうと考えている。また、メールアドレス登録が思ったより多くないこと、登録しても携帯からのアンケートの回答率が低いことより、携帯からのアンケートに答えてもらえるようにすることが、今後の課題である。
|