2010 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット学習システムを活用した教師のメンタルヘルス改善プログラムの効果
Project/Area Number |
22500643
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
清水 安夫 桜美林大学, 総合科学系, 准教授 (00306515)
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Keywords | セルフ・レギュレーション / 自己診断システム / インターネット / メンタルヘルス / 教師 |
Research Abstract |
本研究では、インターネットによる学習システムを活用した「教師のメンタルヘルス向上」を目的としている。具体的には、セルフ・レギュレーション理論に基づいたモデルを構築し、e-learningによるセルフ・レギュレーションプログラムを作成し、実際にアクセスした教師のメンタルヘルスがどのように変容するのかを分析することにある。 特に、日常的に多忙さを極めている学校教師の就労事情を鑑みると、特定の研修会に参加する時間的な余裕が無い場合が多い。また、勤務地や居住地から研修会への参加が困難な場合も多く、教師のメンタルヘルスの悪化が懸念されている。 本研究では、その点を考慮し、日本中どこからでもアクセスが可能であるインターネットの利便性を活用し、教師自身が自己のストレス認知やセルフ・レギュレーションにおいての問題点への気づきを高め、自分自身のストレスをマネジメントできるように働きかけることを主眼としている。 2010年度は、初年度の基礎研究として、「日本語版・教師専用のセルフ・レギュレーション評価尺度」の作成を行った。首都圏内に勤務する小・中・高校教師を対象として、「セルフ・レギュレーション評価尺度」の原案となる項目のヒアリングを行い、プールを行い、標準化を行うための質問項目の整理が完了している。今後、質問紙の標準化を行い、ストレス評価尺度やメンタルヘルス評価尺度との関連性を検討することにより、セルフ・レギュレーションセオリーの学校教師版のモデル化を行う。さらに、構築されたモデルを基に、e-learningを行うためのシステムを構築することになっている。
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