2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500644
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
藤本 英男 日本体育大学, 体育学部, 教授 (50097135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長舩 哲齊 日本体育大学, 体育学部, 教授 (70074630)
槇村 浩一 帝京大学, 医学部, 准教授 (00266347)
江原 友子 東京医科大学, 医学部, 助手 (40468658)
小池 直人 東京医科大学, 医学部, 助教 (90175323)
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Keywords | 紫外線ランプ / UV / レスリングマット / 殺菌効果 |
Research Abstract |
レスリング・マットの殺菌が簡便で、かつ最も有効な手法を明らかにする目的で実験を行った。N体育大学レスリングマートからは年間を通して平均1.2×10^3cells/25cm^2の細菌が分離された。その中で、グラム陽性球菌の出現頻度がもっと多く、分離されたて一菌数の87-93%がグラム陽性球菌であった。今回、レスリング・マットの細菌除去に、われわれのグループが初めて紫外線(UV)ランプの応用を試みたのである。紫外線による殺菌法の特微は、被検物に240-280nmの範囲で主波長253.7nmの電磁波を照射し殺菌する。そのため操作が簡単であること、強力な殺菌力があり、薬品が不要で、薬剤による消毒副生成物の発生がない等の利点がある。一方、紫外線は直進する特性を有するために陰が発生する場合には、それらの個所の殺菌効果が消失する。しかしながら、レスング・マットは構造上、表面が平滑で陰の発生が無く紫外線をマットの表面に均一に照射することができるため、強力な致死効果が得られた。すなわち、マットと空中浮遊細菌共に有効であり、24時間紫外線照射で、菌数は0値を示した。以上の結果から、レスリング場の紫外線殺菌法は、"マット細菌"の除去に極めて有効であることが分かった。今後、紫外線ランプの使用は「安全マニュアル」に基付き国際的にも、レスリング・マットの殺菌に常用すべき極めて重要な手法であると考えられる。
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