2012 Fiscal Year Annual Research Report
若年性肥満を予防・改善するための包括的な介入保健指導に関する研究
Project/Area Number |
22500655
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
高木 直 山形大学, 教育文化学部, 教授 (80113926)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 あづみ 山形大学, 教育文化学部, 助教 (00400531)
大森 桂 山形大学, 教育文化学部, 准教授 (50344784)
三原 法子 山形大学, 教育文化学部, 講師 (80533687)
楠本 健二 山形大学, 教育文化学部, 講師 (90398008)
|
Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2014-03-31
|
Keywords | 生活習慣病 |
Research Abstract |
大学生の時期は自立生活へと踏み出し、正しい生活習慣を構築していくことが将来の生活習慣病予防のためにも重要である。しかしながら、青年期における生活習慣病予防対策は少なく、また太っていることへの危機意識も乏しい。実際に大学に入学する学生の約14%は肥満学生である。青年期の起こりやすい不規則な生活習慣の改善と肥満予防のためのプログラム作成のために大学生の実態調査およびより良い健康教育のあり方について検討を行った。 1.肥満大学生の生活習慣および健康意識について 3食の摂取状況は、肥満群で摂れていないものの割合が多かった。また、現在自分が食べる食事の量、必要量に関する知識も乏しいことが明らかとなった。肥満群は、自らの健康について気遣いも少なく、現在は健康であるから将来の健康に関する危機感も少ないように感じられた。今後は、大学生に対してより良い健康教育のあり方について検討し、実施する予定である。 2.血液成分について メタボリックシンドロームと関連のある、アディポネクチンおよびレプチンについて分析を行った。肥満大学生では、明らかなアディポネクチンレベルの低下とレプチンレベルの上昇が見られた。今後は改善群との比較検討を実施していく予定である。 大学生の肥満を改善するためには、生活習慣を改善し、健康に対する意識を高めてあげる必要があることが考えられた。それらを踏まえた健康教育としてどのような内容、方法、教材が良いのかについて今後検討していく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書に記載されている、大学生の実態調査について幅広い観点から実施できている。 具体的には、健康診断を利用し、肥満傾向大学生のピックアップと同意の取得をおこなった。生活習慣調査および食習慣調査、健康に対する意識調査を実施した。また健診時に採血した血液成分の分析についても実施し、100名程度のデータが収集できた。現在詳細な分析中であり、このまま研究を実施し、成果を着実にまとめられるよう進めている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、これまで収集したデータの詳細な分析を行い、大学生に対する効果的な介入保健指導および健康教育の方策について検討する。 実際に考えた健康教育を実施し、その後大学生の意識の変化についても調査を実施し、健康教育の効果および問題点を明らかにし、修正するべき箇所については修正しより良いプログラムに仕上げていく。
|
Research Products
(2 results)