2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500670
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
遠藤 洋志 琉球大学, 教育学部, 教授 (90369926)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 運動 / 動脈血低酸素血症 / 高酸素 / 高二酸化炭素 |
Research Abstract |
20%酸素吸入下において30秒間の一過性スプリント運動により惹起される動脈血酸素飽和度(SpO2)の低下、すなわち運動誘発性動脈血低酸素血症(EIAH)は30%酸素ガス吸入により軽減される。5%二酸化炭素ガス吸入下でも同様に、このEIAHが軽減できることから、両ガスの混合ガス吸入はEIAHをさらに軽減することが期待できる。昨年度までのデータでは、30%酸素ガスよりも混合ガスを吸入させた方がEIAHをさらに軽減する可能性が示唆されたが、被験者を追加して再度統計分析をした結果、両者の効果は同等であった。今年度は、運動プロトコルを持続運動の要素が含まれる間欠運動(全力運動10秒+休息120秒を3セット)に代えて、改めてEIAHに対する高酸素、高二酸化炭素、および混合ガス吸入の効果を検証し、さらに運動回復期における生理応答の変化と臨床症状(吐き気や色覚異常)に対する各ガス吸入の影響を検討した。運動3セット後に20%酸素ガス吸入下で確認されたEIAHが、30%酸素ガス、5%二酸化炭素ガス、および混合ガス吸入により改善された。回復2分でのSpO2は、20%酸素ガス吸入下よりも他のガス吸入が有意(p < 0.05)に高かった。20%酸素ガスを除く3種のガス吸入下でのSpO2応答は運動・回復期とも同等であった。運動・回復期の心拍数は4条件下で同等であったが、平均血圧は5%二酸化炭素ガス吸入下での回復1分の値が20%酸素ガスよりも有意(p < 0.05)に高かった。運動時の仕事量と運動後の臨床症状は4条件下で同等であり、ガス成分による影響は認められなかった。以上より、EIAH、運動能、および臨床症状に対する30%酸素と5%二酸化炭素の同時投与の影響は30%酸素ガスと同等であると判定された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)