2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500673
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
篠田 元扶 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70084605)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 卵巣摘出 / 肥満 / 卵胞ホルモン / 基礎代謝率 / 骨格筋 / 運動能力 |
Research Abstract |
卵巣摘出(OVX)動物が肥満を示す現象はよく知られており、閉経期以降の女性の肥満症モデルとして多用される。しかし、OVX後の肥満成立の詳細な機序については十分解明されていないことから、我々はこの原因について雌ラットを用いて追究してきた。平成22年度及び23年度の結果により、肥満の成立はOVX後の摂食量の増加、および基礎代謝率の低下に伴うものであることが示唆されたことから、平成24年度は基礎代謝率と関係の深い骨格筋の機能について追究した。 実験にはWistar-Imamichi雌ラット((財)動物繁殖研究所、70日齢)を用いた。20匹のラットを1)OVX群(n=7)、2)偽手術対照群(Sham 群)(n=6)、および 3)OVX後Sham群と同量の給餌を行ったペアーフィーディング群(OVX+PF群)(n=7)の3群に分けた。骨格筋の運動能力についてはrotor rod test(回転する棒上を落下せず走行する能力の観察)、pole climbing test(垂直の棒に落下せずしがみつく能力の観察)、grip test(前肢の握力観察)、およびwheel running test(新規環境下での自発性回転走行運動活性の測定)を用いて観察した。 この結果、OVX群のラットは有意な体重増加が認められ肥満が成立しているにもかかわらず骨格筋能力(運動能力)はrotor rod test、pole climbing test、grip test、およびwheel running testのいずれの観察項目においても他群との間に差が認められなかった。 今回の結果は、OVXラットの骨格筋の運動能力はestrogen欠如状態においても低下することなく維持されることを示している。このことから、OVXラットにおける基礎代謝率の低下は骨格筋に起因するものではないことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)