2011 Fiscal Year Annual Research Report
メバロン酸合成経路に着目したヘスペリジンによる骨代謝制御メカニズムの解明
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22500674
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Research Institution | Josai University |
Principal Investigator |
千葉 大成 城西大学, 薬学部・医療栄養学科, 助教 (30337779)
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Keywords | 骨粗鬆症 / フラボノイド / ヘスペリジン / 骨密度 / 骨吸収 |
Research Abstract |
これまで、動物実験において、柑橘系フラボノイドであるヘスペリジン(配糖体)による骨粗鬆症予防効果に関して明らかにしてきたが、その作用機序などは多くは明らかになっていない。本年度の目標として、ヘスペリジンのアグリコンであるヘスペレチンによる骨代謝調節作用が間接的なのか直接的なのかを明らかにする目的で、骨細胞培養実験系を構築し、検討した。マウスマクロファージ様細胞株RAW264細胞およびマウス大腿骨由来骨髄細胞を用いて検討を行った。前者はRANKLを分化刺激し、十分な破骨細胞が形成されるのを確認した後にヘスペレチンを添加させたことで、破骨細胞分化を抑制してしたことを確認した。後者はマウスから採取した骨髄細胞を用いて、破骨細胞の分化誘導を行い、ヘスペレチンを添加した。現在、再現性を含め、検討を行っている。一方、骨代謝調節関連mRNA発現量も測定し、ヘスペレチンによって骨吸収調節に関わるmRNA発現量が低下した。さらに、ヘスペリジンの骨代謝調節は、コレステロール合成経路を阻害し、骨代謝調節に影響すると推測していたが、コレステロール合成経路の上流よりも下流域でヘスペレチンが制御することが示唆された。すなわち、ヘスペレチンあるいはヘスペリジンによって、ファルネシルピロリン酸が低下したことによって、破骨細胞または骨芽細胞の分化になんらかの影響を及ぼす可能性が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書通りこれまでの研究成果をもとに、「メバロン酸合成経路に着目したヘスペリジンによる骨代謝制御メカニズムの解明」を目的とし、動物および分子レベルの研究を立案し、概ね実行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、ヘスペレチンの骨吸収抑制に関して研究を遂行しているが、今後は、ヘスペレチンが骨形成促進に関わるかどうかも含め上記を併せて評価する予定である。
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Research Products
(5 results)