2013 Fiscal Year Annual Research Report
能動的音楽療法による高齢者の口腔機能向上効果に関する疫学的研究
Project/Area Number |
22500688
|
Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
三浦 宏子 国立保健医療科学院, その他部局等, 統括研究官 (10183625)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 修一 九州保健福祉大学, 保健科学部, 教授 (40435194)
守屋 信吾 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (70344520)
|
Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2014-03-31
|
Keywords | 加齢・老化 / 口腔機能 / 音楽療法 / 舌圧 / 口唇閉鎖力 |
Research Abstract |
目的:本研究は、在宅要介護高齢者の口腔機能について客観的指標を用いて現状を明らかにするとともに、舌尖口角付け運動能とその他の口腔機能評価の関連性を分析した。 方法:在宅要介護高齢者183名を対象に年齢、性別、要介護度、嚥下機能、舌圧、口唇力、舌尖口角付け運動能について調べた。嚥下機能は反復唾液嚥下テスト(RSST)で評価した。舌圧はJMS社の舌圧測定器を用い、口唇閉鎖力はコスモ計器の口唇力測定器リップデカムを用いて測定した。舌尖口角付け運動能については舌尖を左右の口角に繰返し交互に付ける動きを対象者に行ってもらい、5秒間での実施回数を測定した。嚥下機能、舌圧、口唇閉鎖力と舌尖口角付け運動能との関連性はPearson相関係数および重回帰分析を用いて解析した。 結果:RSSTの平均値は2.63±1.31、舌圧の平均値は23.11±10.89kPa、口唇閉鎖力の平均値は10.64±6.28Nであった。舌尖口角付け運動能の平均値は、6.13±2.78回であった。舌尖口角付け運動能はRSST、舌圧、口唇閉鎖力と有意な相関性を認めた。さらに年齢、性別、要介護度の影響を調整するために重回帰分析を行ったところ、二変量解析の結果と同様に舌尖口角付け運動能はRSST、舌圧、口唇閉鎖力と有意な関連性を示した。 考察:上記の結果から、在宅要介護高齢者においては、舌尖口角付け運動能は嚥下機能や舌圧、口唇閉鎖力といった口腔機能評価と整合性が高いことが明らかとなった。これらのことより、歌唱等を中心とした能動的音楽療法プログラムを実施する際には、舌尖を口角に付ける運動プログラムも併用する有用性が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(11 results)