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2012 Fiscal Year Annual Research Report

父親のライフスタイルが子どもの生活習慣に及ぼす影響-生態学的アプローチから-

Research Project

Project/Area Number 22500697
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

冬木 春子  静岡大学, 教育学部, 准教授 (60321048)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2014-03-31
Keywords生活習慣 / 睡眠 / 父親 / ライフスタイル / 子育て支援
Research Abstract

本研究では、父親のライフスタイルが幼児の生活習慣に及ぼす影響について、生態学的アプローチから明らかにすることを目的としている。
今年度は、先行研究の検討を行い、仮設の構築および睡眠票および質問紙票の作成を行った。本研究において、ライフスタイルとは所得や職業等の社会・経済的側面だけでなく、生活者としての側面として、子育て観や遂行実態、生活時間等も含めている。また、父親のライフスタイルに影響を及ぼす要因として、母親のライフスタイルにも注目し、父親と同様に社会経済的側面および生活者としての側面も注目し、変数化した。
これらをふまえて、調査地域の選定を行い、静岡市A地区全域を調査地域とした。調査対象は、A地区にある認可保育所に子どもを通わせている世帯の父母および子どもである。
質問紙調査および睡眠調査は平成25年1月から3月にかけて、A地区にある認可保育所に子どもを通わせている672世帯を対象に、留め置き調査法にて行ったところ、544世帯からの解答が得られた(回収率81.0%)。これらについて、データチェックおよびデータクリーニングを行い、データの集計および分析を開始した。
主な結果として、子どもたちの睡眠習慣では「規則型」「週末規則型」「不規則型」「夜更かし型」に分類された。「朝の目覚め」がよくない子どもは16.8%、眠るまでに時間がかかる子どもは62.1%、眠りが悪い子は21.7%、中途覚醒の子どもは27.1%であるなど、子どもの睡眠にかかわる問題が明らかになった。母親の意識として「生活習慣」に力を入れているのは89.3%になるものの、「休日は平日より起床、睡眠、食事の時刻を子どもの好きなようにさせている」のは、63.3%である。親の生活スタイルや価値観に子どもたちが巻き込まれている可能性が指摘できる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究では、父親のライフスタイルが幼児の生活習慣に及ぼす影響について、生態学的アプローチから明らかにすることを目的としており、研究目的や計画の達成についてはおおむね順調に進展している。
今年度は当初の計画通り、①先行研究の検討、②仮設の構築および睡眠票および質問紙票の作成、③調査地域の選定、④調査協力機関との折衝、⑤調査の実施、⑥調査票の回収、調査票クリーニング、⑦調査結果の単純集計を行った。このように、本研究において、当初からの計画通りに進んでいる。
特に、調査協力機関については、A地区の全公立保育所5ヵ所、私立保育所1ヵ所にて調査の実施が可能になり、回収率も約8割を超えており、A地区の共働き家庭の全体像を掴む上では、当初の計画以上に進展しているともいえる。

Strategy for Future Research Activity

子どもたちの睡眠習慣では「規則型」「週末規則型」「不規則型」「夜更かし型」におおむね分類できることから、すべてのケースを分類していく。そして、父親のライフスタイルとして、所得や職業等の社会・経済的側面だけでなく、生活者としての側面として、子育て観や遂行実態、生活時間等も含め、子どもの睡眠習慣と父親のライフスタイルとの関連を明らかにしていく。さらに、父親のライフスタイルに影響を及ぼす要因として、母親のライフスタイルにも注目し、父親と同様に社会経済的側面および生活者としての側面も注目し、明らかにしていく予定である。
さらに、子どもの睡眠習慣だけでなく食事、排せつ、おやつ、遊びなどの生活にも焦点を当て、子どもたちの生活実態と父親および母親のライフスタイルとの関連を明らかにしていく予定である。
これらを通して、共働き家庭における乳幼児の生活習慣の実態に父親や母親のライフスタイルがどのように関連しているのかが明らかになり、保育現場において有用な子育て支援のあり方を提起していくつもりである。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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