2010 Fiscal Year Annual Research Report
社会的価値行動促進のための家庭科教育におけるESD教材集作成
Project/Area Number |
22500700
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
財津 庸子 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (70325695)
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Keywords | 消費者教育 / 環境教育 / ESD / フェアトレード / 家庭科 / 教材開発 |
Research Abstract |
本研究は、持続可能なライフスタイル定着のため、家庭科教育にESDを効果的に導入するための教材開発を行い、授業実践において検証・修正し、ワークブック等の教材集として実践現場に提案することを目的としている。 平成22年度は計画にそって以下の通り研究を行った。 1.国内の消費者教育・環境教育に関連するESD関連の理論研究の収集・整理を既存の文献等より行った。 2.ヨーロッパの研究動向について理論研究について収集・整理を行った。 国外の理論研究の土台となるものの一つはM.ブラウンのヒューマン・エコロジーに関する論考がある。このフレームワークを踏まえ、さらに近年、注目を集めている北欧の消費者教育の動向についての文献研究を文献を中心に行った 3.学習指導要領改訂による各学校段階の教科内容の考察及びフィールドワークによる基礎資料収集 学習指導要領の改訂をふまえ、本研究内容と関連する教科の内容について、考察し、(1)(2)の理論研究の成果を具体的に導入するための基礎資料として検討した。あわせて、教材開発の基礎資料を得るためのフィールドワークとして、フェアトレードに関する実態把握を行う。すでに大分県内のショップの聞き取り、国内ショップのH.P調査にとりかかっているので、さらに、首都圏のショップ展開状況やNPO法人シャプラニールにおける聞き取り及びバングラディシュにおける生産現場の調査を行った。 今後はさらに今年度の調査・研究をふまえ、フェアトレードに関する消費状況についての先進地域であるヨーロッパ(イギリス等)のフィールドワークを行い、生産と消費をつなぐプロセスの可視化による教材化を試みたいと考えている。
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Research Products
(1 results)