2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500709
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
生野 晴美 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80110732)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 衣服 / 熱ストレス / 冷却 |
Research Abstract |
暑熱環境で密閉型衣服を着用して活動する場合、身体に加わる温熱ストレスの軽減が最重要課題であり、密閉型衣服の温熱的快適性を改善するための簡易で安価な冷却装置が求められている。その開発指針を得るために、体温調節および行動判断を担う部位を保護する観点から、頸部と頭部を冷却する試作水冷被服について、暑熱時の温熱ストレスに及ぼす軽減効果を、身体の生理反応とストレス指標により評価した。 暑熱環境(30℃、50%R.H.)の人工気候室内で、被験者に試作水冷被服を装着してもらい、生理反応(外耳道温、皮膚温8部位、脈拍数)と衣服内温湿度を測定し、温熱感・湿潤感の主観申告を記録するとともに、唾液に含まれるストレスマーカーであるアミラーゼを酵素分析装置を用いて測定した。顔面の温度変化はサーモグラフィーにより把握した。 試作水冷被服は、密着させた頸部を冷やし過ぎることはなく、頸部と頭部を冷却することによって平均皮膚温が低下し、頭部周りの部分冷却が全身に影響することが確認された。試作水冷被服は温熱感よりも蒸れ感の軽減に大きな効果が得られた。唾液アミラーゼは試作水冷被服の装着によって有意に低下し、頸部と頭部の冷却は暑熱時の温熱ストレスの緩和に有効であることが示された。試作水冷被服の装着による脳アルファ波の変化について、簡易脳波計による測定を試みたが、十分な解析には至らなかった。実装型冷却装置の作成では水冷装置の小型化・携帯化が今後の課題として残された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)