2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500718
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Research Institution | University of Niigata Prefecture |
Principal Investigator |
村松 芳多子 新潟県立大学, 人間生活学部, 准教授 (40320709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高鳥 浩介 東京農業大学, 農学部, 教授 (50270624)
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Keywords | 室内環境 / カビ / 評価法 / 汚染 / 空気質 |
Research Abstract |
生活環境性カビの空中伝播に関して以下の2分野で研究を実施した。 A.室内環境でのカビとカビ細胞片分布の特異性研究: 昨年に引き続き、室内環境のカビの生態に関する調査研究を実施した。本調査研究は、落下法の曝露10分間と曝露30分間の測定および室内と屋外の測定を実施した。落下法の曝露10分間と30分間では必ずしも比例関係はみられない傾向であった。総菌数の変化傾向はみられ、曝露時間が長いほど多い総菌数は多かったが、特定菌種との関係は現在検討中である。また、室内と屋外には菌叢の違いがみられたが、室内には常在菌カビが存在するようであった。総菌数の違いは屋外の方が室内に比べ多いが、月別傾向総数は類似傾向にあった。次年度以降もできるだけ同一住宅にて経時的に検証する予定である。 B.カビ汚染と空気質に関する研究: 昨年分離した主要な種類である好湿性カビのCladosporium, Penicillium, Fusarium, Alternariaの分布特異性は、温度と湿度の関係が分布に強く影響していた。これは室内環境でのカビ分布結果を反映するものであった。特に酸素濃度は、0.1%あたりがカビの発育を支配しているものと思われた。実施基質条件は以下の通りである。温度:4~36℃、湿度:70~99%、養分要求性:糖濃度:(0~40%)、無機質:Na,K,Ca,Fe,Mg,N,Mn,C,SO_4,CO_3,NO_3、酸素要求性:酸素濃度0.02~10.0%。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H22年度より研究をすすめているが、室内環境カビの採取に際し、一般住宅での協力をお願いしたが、毎月数回の測定と継続実施のため協力が困難な状況にあるため、室内環境調査のデータが若干少ない。
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Strategy for Future Research Activity |
今まで実施したデータをまとめ、室内環境や、健康被害調査なども調査し統計的に推察できるようにする。また、室内環境の経月・経年変化を測定するため、継続的な調査対象家屋においてのサンプルの採取を実施する。
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