2012 Fiscal Year Annual Research Report
高齢化社会における快適な衣住環境創造のための消臭・抗菌機能布の開発
Project/Area Number |
22500725
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Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
小林 泰子 東京家政大学, 家政学部, 教授 (50259123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲西 正 お茶の水女子大学, その他部局等, 教授 (90198143)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 消臭 / 綿 / 銅塩 / 緑茶 / 直接染料 / エタンチオール / アンモニア / ガスクロマトグラフ |
Research Abstract |
本研究は,高齢化社会を明るく快適に過ごすために,衣類,室内装飾品等,臭いが吸着しやすい繊維製品に消臭機能を持たせ,かつ実用面から各種の色を有し,堅ろう性の高い消臭機能布の開発を目的とした.本年度は,カテキンを含む緑茶で媒染染色した綿布の消臭性と,直接染料と銅塩で媒染染色した綿布と羊毛布の消臭機構の解明を中心に行った. 未シルケットブロード綿布を豆乳またはカチオン剤で前処理し,緑茶粉末と媒染剤3種(硫酸カリウムアルミニウム・12水,硫酸鉄七水和物,硫酸銅五水和物)で媒染染色し,アンモニアに対する消臭性を気体検知管法で調べた.未処理布にもアンモニアは吸着した.豆乳処理布の消臭性はカチオン処理布の消臭性より高かった.緑茶染色布では,染料濃度の増加に伴い,消臭性が増した.前処理,媒染処理を加えた緑茶染色布はK/S値による染色性の増加に加え,媒染剤の吸着で消臭性が増大し,いずれも10分~20分でアンモニアは消臭された.これらより,緑茶を用いた媒染染色布も高い消臭性を持つことが認められた. さらに,C.I. Direct Red 28(Congo Red)と硫酸銅五水和物により後媒染染色した綿布および羊毛布のエタンチオールに対する消臭性について,気体検知管法および炎光光度検出ガスクロマトグラフ法を用いて調べた.消臭速度は,綿では後期より初期,羊毛では初期より後期で高かった.また,消臭初期速度について,不均一系触媒反応機構であるLangmuir-Hinshelwood機構が綿については適合したが,羊毛には適合しなかった.繊維素材の違いにより消臭機構が異なることが明らかとなった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)