2012 Fiscal Year Annual Research Report
後発酵茶に存在する微生物の産生物と新規機能性成分に関する研究
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22500731
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
加藤 みゆき 香川大学, 教育学部, 教授 (70112654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長野 宏子 岐阜大学, 教育学部, 教授 (40074984)
大森 正司 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (80074920)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 後発酵茶 / 阿波晩茶 / 微生物 / 抗酸化性 |
Research Abstract |
本年度は、阿波晩茶の抗酸化性について昨年に続き検討した。阿波晩茶は、他の茶に比べて抗酸化性が低いことが認められた。浸出液の溶媒分画液のDPPH法による抗酸化性は、MIBK層が一番高くなっていることが明らかとなった。ついでBuOH層で水層が一番少ない結果であった。阿波晩茶の各画分に含まれる成分含有量を測定した結果、水層にアミノ酸が1.67mg/100ml含まれていた。MIBK層には0.02mg/100ml、BuOH層には、0.08mg/100ml含まれていた。ポリフェノール含量は、MIBK層に7.05mg/100ml、BuOH層に3.25mg/100ml、水層に1.75mg/100ml含まれていた。他の茶に比較して阿波晩茶に含まれる各成分の含有量は少ないところから、抗酸化性を示す物質が存在することが示唆された。桶漬け中から分離した微生物について、ゼラチン液化試験を行い、ゼラチン分解活性を持つ菌株32種を得た。分離した菌株をコラゲナーゼ誘導液体培地にて培養(37℃48時間)後、遠心分離した上清を粗酵素液として用いた。基質コラーゲン(TypeI)0.01gに0.1Mリン酸緩衝液300μlを加えて均一に懸濁し、菌株の粗酵素液を200μl加え、30℃で6時間反応後、1M塩酸1500μlで反応を停止した。10分遠心分離し、上清100μlと蒸留水900μl加え、標準溶液ロイシンを用いてニンヒドリン反応にて遊離アミノ酸含量を測定した。その結果、基質にコラーゲンを用い、分離菌株32種のプロテアーゼ活性を検討した結果、遊離アミノ酸含量が高いもので718.6μg/mlで低いもので311.4μg/mlであった。また多くのものが非常に高い活性を示していた。今後は、これら微生物の産生するたんぱく質分解酵素について詳細な検討が必要であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)