2012 Fiscal Year Annual Research Report
摂食機能に適合した食形態区分の標準化および食形態設定のシステム化導入の検討
Project/Area Number |
22500738
|
Research Institution | Wayo Women's University |
Principal Investigator |
柳澤 幸江 和洋女子大学, 生活科学系, 教授 (60191160)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小城 明子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (30412927)
竹内 由里 松本歯科大学, 歯学部附属病院, 管理栄養士 (40534441)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 食形態 / 摂食機能 / 内視鏡 / 栄養学 / 食品 |
Research Abstract |
本研究は、多くの施設で導入可能であることを視点においた食形態区分の標準化、および摂食機能評価-食物形態の設定-食事提供の一連の過程のシステム化の基盤を作ることを目的とする。これまでの成果で、内視鏡(VE)による摂食機能評価の一方で、質問表による摂食機能評価が、食形態選択の目安となり得る可能性が見出された。そこで質問票を用いた食形態選択ツールを検討し、以下の結果を得た。方法は、研究の同意を得た3ヶ所の介護保険施設で実施した摂食機能評価用質問票結果を用いた。VEによる摂食機能評価後8週間、食形態の不適合が認められなかった者を解析対象として、摂食機能に対応している提供食形態と質問票回答との関係を解析した。質問票およびVEによる評価を行った105名の内、解析対象者は主食88名、副食81名であった。主食の形態区分は、本研究成果に基づき普通米飯(対象の41%)、軟飯(16)、粥(とろみ高レベル)(30)ミキサー(とろみ低)(7)、再固形化(6)の5区分とした。副食(主菜)については、常食(30%)、一口大(20mm以上)食(26)、軟菜・きざみ(5mm以下)食(4)、ミキサー(とろみ中~高)(7)、再固形化(あんかけ)(33)の5区分とした。パーティション分析による解析の結果主食では、食事介助の必要度、咽頭期惹起の遅延、口唇閉鎖不全、誤嚥性肺炎に関する質問項目、副食では、食事介助の必要度、詰め込み食べ、摂食時の臼歯部の咬合状態、発熱、硬いものの咀嚼、嚥下に影響を及ぼす薬の服用に関する質問項目への回答により、食形態が分かれることが示された。これをツールとして質問項目の回答より選択される食形態と、VEで機能への適合が確認された食形態との一致率(κ係数)は、主食0.37、副食0.45であった。今後さらに調査対象者数を増やすなどして、一致率を高め、食形態選択ツール実用化に向けた検討を続ける。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)