2014 Fiscal Year Annual Research Report
食育体験を通して小・高・大学生が共に学びあうピア・エデュケーションの実践的研究
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22500763
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
住田 実 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (90136771)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 食教育 / 食育プログラム / 食育 / 食育体験 / 食育教材 / 学校栄養教育 / ピア・エデュケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度においては、<地域に根ざした食教育内容・教材・方法>とピア・エデュケーションとの相乗的教育効果の追究を目指すとともに、研究期間最終年度としての研究のまとめを実施した。研究のメインテーマである「高校生と児童、および大学生が共に学びあうピア・エデュケーション(食教育の継続実践)」としては、教材・授業研究の視点から児童・高校生へのアンケート調査結果より「食をめぐる意識や行動の変化」を中心に分析を実施した。 さらに研究最終年度としての観点から、年齢が近い者同士(児童と高校生)が行う食教育の展開が、年齢の離れた教員が行う指導よりもどのような点について効果が認められるかについてアンケート調査を分析するとともに、児童・高校生・教員に対する「聞き取り調査」を実施した。その結果、「わかりにくいことは高校生のお姉さん、お兄さんたちへのほうが、何でも聞きやすい」「頭をなでてくれたり、ほめながらやさしく教えてくれるので勉強が楽しい」「何度も言葉や表現をかえて丁寧に教えてくれるので、食の勉強が楽しく、わかりやすかった」という声が多くの児童に見られた。この点について、小学校側、高校側の教員とも相互に意見交換を実施したが、地域における学校として可能な限りピア・エデュケーションを実施することは、食に関する意識を高める効果にとどまらず、児童にとっての自己肯定感の向上、さらには高校生にとっても学校や教師側からの感謝の言葉が食の学習に対する満足感や自己肯定感につながっていたことが明らかとなった。すなわち、高校生が行った食に関する指導の内容は、学校の教科書内容(食生活における栄養バランスと健康)であるにもかかわらず、児童、高校生の双方にとってきわめて有意義で心に残る学習活動であったことが明らかとなった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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