2012 Fiscal Year Annual Research Report
食品中の血栓予防成分の探索と血液凝固系の日内変動を考慮した機能性食品の開発
Project/Area Number |
22500774
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
大藏 直樹 帝京大学, 薬学部, 准教授 (60349256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 雅彦 大阪薬科大学, 薬学部, 准教授 (00278590)
大石 勝隆 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (50338688)
厚味 厳一 帝京大学, 薬学部, 教授 (70276608)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 血栓症 / 機能性食品 / 日内変動 / 血液凝固 |
Research Abstract |
本研究の目的は、血栓を予防するとされる食品とその成分を探索するとともに機能解明を行い、さらに血液凝固系の日内変動を考慮しながら摂取して血栓症を予防しようというものである。最終年度も昨年までと同様に以下の3項目の検討を進めた。 (1)食品中の血栓予防成分の探索については、プロポリス中の血液凝固反応抑制物質の精製を試みたが、精製を進めると活性が消失し物質の特定には至らなかった。プロポリス中の複数の物質が作用して効果を示す可能性が考えられた。今後も作用機序や物質についての検討が必要である。(2)食品中の血栓予防成分の機能解明について、今年度はプロポリスの成分であるクリシンについて検討を進め、クリシンは血管内皮細胞のTNFα刺激によるPAI-1産生をmRNA発現レベルで抑制すること、クリシンの構造中の5位と7位の水酸基が活性発現に重要であることなどを示した。(3)機能性食品への応用の可能性については、プロポリスとあした葉黄汁を使用しマウスによる検討を行った。両者ともに腹腔内への短期投与でLPS投与による血中のPAI-1産生上昇を抑制したが、経口による効果の発現には両者ともに6週間以上の長期間が必要であった。血液凝固系の日内変動を考慮した検討は、あした葉黄汁のPAI-1への影響に焦点を絞って行った。あした葉黄汁を2週間混餌投与したが、血中PAI-1の日内変動には影響を示さなかったため、次にマウス休息期始めに投与時間を限定して経口ゾンデで投与した。その結果1回投与では効果が見られなかったが、長期間投与したマウスではPAI-1の日内変動ピーク時の濃度がやや低下する傾向がみられた。しかし、血液凝固系の日内変動を考慮した摂取の有効性については明らかでない点が多く、今後も有効な物質の探索や摂取法の検討など、基礎的な研究を継続する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)