2010 Fiscal Year Annual Research Report
柑橘抽出成分を用いた食中毒菌サルモネラ等の新検査法の機構解明と普及
Project/Area Number |
22500783
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Research Institution | Suzuka University of Medical Science |
Principal Investigator |
翠川 裕 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (10209819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 哲 国立国際医療研究センター, 研究所・熱帯医学研究室, 室長 (40207874)
翠川 薫 三重大学, 医学部・衛生学講座, リサーチアソシエート (20393366)
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Keywords | 柑橘成分 / 東洋ろ紙ペーパ / アスコルビン酸 / クエン酸 / サルモネラ / ラオス / パスツール研究所 / マホゾート病院 |
Research Abstract |
柑橘成分による機構解明および本研究成果を実際に商品化するために、東洋ろ紙の抗生物質試験用のペーパにアスコルビン酸とクエン酸溶液を浸みこませ、DHL培地平板の表面にサルモネラを接種したものの中央に静置し、24時間培養した。 アスコルビン酸のみを含浸させたものと、アスコルビン酸とクエン酸とを含浸させたものは、本研究の目的であるMY現象によるミドリングを形成したが、長期間保存している間に濾紙が黄変または褐変するという課題を浮き彫りにした。 この課題を解決するために、クエン酸のみ含浸させたもので供ししたところ、MY現象によるミドリングを形成し、さらに長期間常温で保存しても、ろ紙の色は白いまま保たれることが判明した。 この結果、本研究の成果を現実に商品化する道が開けた。 試作品をラオスのパスツール研究所に持っていき、ラオスのマホゾート病院細菌検査室で、実際のサルモネラの検査に使用することを打ち合わせた。
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Research Products
(4 results)